更新がだいぶ遅くなってしまいましたが、先月の25日に実施した「私立高校見学会」で訪問のときの様子を紹介いたします。3校目は叡明・浦和麗明高校(見学地は現・小松原女子高校)です。
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すでに埼玉県内では大きな話題となっていますが、小松原高校・小松原女子高校は来年度から叡明高校・浦和麗明高校と校名を変更し、叡明高校については越谷レイクタウンに移転・共学化が実施されます。
今年度に入ってからの各種の相談会(6月のゆめネットの進学相談会や7月の彩の国進学フェア)でも長蛇の列ができ、また塾対象の説明会でも例年の倍以上の参加者が集まったようで、各方面で大変に大きな注目を集めています。また最近の校外説明会では、1600人もの来場者があったという話も聞きました。このような動向を見ていると、今年の埼玉入試でもっとも大きな話題をさらっている学校の1つではないかと思います。
小松原高校・小松原女子高校が変わるというよりも、新しい学校ができる、そんな雰囲気に満ち溢れているように思い、今回は見学校として訪れることにしました。
説明を聞いていて思うのは、徐々にですが確実に準備を重ねてきている、そんな実感を説明を聞いていて感じました。叡明高校では、大学進学に向けてコース別にどのような方法を用いていくのかが具体的に示されていたのが印象的でした。また、浦和麗明高校は女子高として単なる勉強・受験だけではなく、福祉や保育・調理など、女子高ならではの実用的な資格も取れるカリキュラムもあり、叡明高校とはまた違った進学を目指す方向が打ち出された、そのように感じました。
校内見学では、福祉の実習室などでは、実際にどのような自習が行われているのかを知ることができました。また合唱部の皆さんやダンス部の皆さんの練習の様子を垣間見ることもでき、高校の部活がどのようなものかを知ることもできたのではないかと思います。女子高ということもあってか、男子は見学するときにちょっとどぎまぎした様子に見えたのが印象的でした。
先生方の説明を聞いていると、当塾の近くで急速に進学校として伸びてきた高校を思い出します。最初は「本当にできるのかな?」と半信半疑でしたが、あっという間に進学校として定着し、いまは押しも押されぬ進学校になっています。その高校が改革を始めたそのときと似た雰囲気があるように感じます。
今回見学した生徒さんや保護者の皆さんがどのように感じたかはわかりませんが、私自身は今まで多くの学校を見てきた印象から、そのような雰囲気を感じ取りました。これから叡明高校と浦和麗明高校がどのように成長していくのか、注目をしていきたいなと思います。
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埼玉県の私立高校は、十数年前の偏差値追放という逆風を逆手にとってさまざまな改革を試み始めました。進学に力をいれる、部活に力をいれる、独自の哲学を生み出す…県立高校の補完ではなく、「選ばれる学校へ」という考えがきっとあったのではないかと思います。
埼玉県は土壌的には県立志向の強いところではありますが、補助金制度の充実もあって、私立高校を選択しやすい環境にはあると思います。しかし、それでも県立よりは費用もかかりますし、また学校ごとにさまざまな特徴があるのも事実です。ゆえに慎重に選んでいくことも大切だと思います。
この私立高校見学会では、そういったこれまでの経緯も含めて、当塾の生徒・保護者の皆さんに、より広い視点から学校選びをしてもらおうという趣旨で実施をしています。この会が皆さんの進路選びのスタートとなり、自分にあった高校を選ぶということにつながっていくことを願っています。
毎年、多くの高校の先生方にご協力をいただきながら実施をさせていただいております。昌平高校の村田・教頭先生、埼玉栄高校の島村先生、叡明高校の石渡先生には、特に多大なるご協力をいただきました。最後にではありますが、ここに改めて感謝を申し上げます。