゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

教育「民間校長」 ③

2007-11-10 17:30:00 | 受験・学校

希望を求めて-再生へこう考える

100_0283 住民が学校サポ-ト                                           -東京都の中学校で初の民間校長になって五                          年。「世の中のダイナミズムを学校に」がモット-                           だそうですね。                                              「学校も世の中の一部という当然のことが、この                           業界(学校)で自覚されてきませんでした。企業は人、モノ、金、                  情報と時間を駆使し、トップが責任を負う。学校も、校長が生徒の成                           長という最大の目的に向けあらゆる手段を講じるべきなのに、『健全                           な知恵比べ』がなさすぎた。多くの校長が『公教育は平等』の建前の                           もと他校の良い例をまねようともせず、サボってきたためです」

教師の負担軽減                                                         -勤務する区立和田中の改革は。                                              「教師が授業に集中し生徒と向き合う時間を確保するには負担の軽                           減が必要と判断し、着任してすぐに住民が学校をサポ-トする『地域                           本部』設立に動きました。主婦、商店主、庭造りの職人さんら多彩な                           スタッフが、大学生を講師に招き土曜補修授業や平日の英語特別授                          業を自主運営しています。図書室の放課後の運営・管理なども幅広く                          担ってくれています」                                                      「教師は地域本部にタッチせず本来の仕事に集中する。この仕切りで                          学校の総合力が高まった。地域本部は杉並区と文部科学省の支援                           対象事業になり学校に措置される予算からスタッフに謝礼を支払って                          います。やり方次第で、他校にも同じ道が開けています」                                 -授業の改革は。                                                       「教科書と現実社会をつなぐ総合学習『よのなか科』を創設し、ハン                           バ-ガ-店を出店したらもうかるかを考えたり、弁護士をゲストに模擬                          法廷を開いたりと、生徒の討論を大切に授業を展開しています。一コマ                         五十分が標準の授業を四十五分に短縮し、五分ずつ浮かせた時間で                          英数国を中心に週の授業コマ数を増やす取り組みも軌道に乗りました」                         -摩擦はありませんでしたか。                                                「職員会議が反対の嵐だったこともありました。しかし私は『嫌だから反                        対』というのは認めません。筋の通った対案を出せないなら、従ってもら                         います。同時に校長として成果が上がらなければ退くか降格人事を受                          ける覚悟があります。『生徒のため』という思いはみな同じで、いつも力                         強い賛同者が現れました」

生徒数が2倍に                                                          -改革で学校はどう変わりましたか。                                             「学校選択制で校区から三十人ほどが他校に流れていたのが逆                             転し、五年間で生徒数が2倍以上に増えました。本年度の新入生                            百五十七人は着任時の3倍です。行事や部活など集団による教育                           効果が生まれ、生徒数に応じ増員された教師を機動的配置できま                           す。生徒の学力は着実にアップしています」                                        「近隣校でも和田中に負けじと地域と連携した学校づくりが始まっ                            ています。学校選択制はベストではなくても、当面は有効です。保                            護者には『選んで入学するからには責任を持ち学校に参画を』と呼                            びかけています」                                                         -民間校長を増やすべきだと考えてますか。                                        「特に公立中に必要です。入試で均一な生徒を集める私立と違い、                           全国の公立中に能力、個性がさまざまで多感な子供たちがいる。                            彼らが学力と公共心を身につけた市民になるかどうかに、日本の                             将来がかかっているのでは-。『着任し最初の一年は動かず、じっく                           り校内を観察することが校長の心得』などと言っている人たちに任せ                           ていられません」                                                        「民間といっても社内の人事と予算を握り部下を動かしてきたタイプ                           は校長に向きません。その手法で教師は動かない。『生徒のため』                            という説得力を持つリ-ダ-シップが大切です。NPO代表や熟経営                          者、学者や行政関係者、幅広い人材の『参戦』が必要です。教師出                           身で実績ある校長には定年退職後、こんどは民間校長としてぜひ                            活躍してほしい」

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教育「義務教育」 ②

2007-11-10 15:00:00 | 受験・学校

希望を求めて-再生へこう考える

100_0269学校秩序の再構築を                                           -教育が今抱えている最大の問題は何でしょ                             うか。「戦後の日本を支えてきた義務教育シス                            テムが機能不全を起こし、崩壊の危機に直面し                           ていることです。昨年秋以降に相次いだいじめ                            自殺や、学級崩壊、不登校などの諸問題はその表れです。                    問題は深刻化するばかりで、抜本的な解決策が見つからない状況                           です」                                                                -その原因は。                                                         「第一に、子供たちの変質があります。私たち『プロ教師の会』のメン                           バ-が現場の教師として子供たちの変化を感じ始めたのが、1980                           年代半ばごろでした。それが90年代に入ると一気に変わってしまい                           ました。その状況は今も大きく変わっていません」

挑戦しない子供                                                   「特徴は我慢できず、感情のままに行動する。嫌なこと、つらいことに                          挑戦し、学ぼうとしなくなった。傷つきやすくなり、自分を守るために殻                          に閉じこもるか、相手に攻撃的に向かっていき、『キレる』ようになった。                         そう感じます」                                                           -変質の原因を、どのように分析していますか。                                      「高度成長期を経て国民が豊かになり、食べられるようになったと同時                         に、家庭や学校を支えていた地域共同体が崩れ始めました。個人第一、                        自由、平等な社会が実現し、子供も消費者として『一人前』扱いされる                            ようになったことが背景にあるのでしょう」                                           -ただ、その変質を実感している人は多くないように思います。                             「確かに、社会も教師自身もこの変質をいまだにとらえられず、自身の                          子供時代をイメ-ジして今の子供を見ています。現実と認識の間に大                          きなズレがある限り、問題解決は難しいでしょう。本質が分かっていな                          いから、対応も小手先でその場しのぎとなり、後手に回ってしまうので                         す」                                                                 「ゆとり教育への批判とともに語られている学力低下論を見ていても、                          本質がまったく見えていないと感じます。問題は、前提として、生活習                          慣や社会性が十分身に付いておらず、学習に臨む心構えや姿勢が弱                          くなっている点にあるのです」                                                  -だからこそ、効果的な改革が必要なはずです。                                      「義務教育が抱える第二の問題点は、その改革のありようです。教育                          改革は80年代の臨時教育審議会(臨教審)以降、競争原理の導入が                         土台となっており、安倍晋三前首相の肝いりで始まった教育再生会議                         などの議論を見ても、その流れは加速しています。学校選択制や教育                         の免許更新制などの各制度も、この競争原理を政策化したものです。                          背後にあるのは『弱肉強食』『エリ-ト主義』の思想です」

強者偏重の改革                                                  「私が委員として議論に参加した2000年の教育改革国民会議で                            も『エリ-ト教育にとにかく力を注ぐべきだ』などという意見が強く出                            されていました。そこにあるのはひとりひとりの子供を一人前の社会                           人に育て、全体の力を底上げするのではなく、一部のエリ-ト層の                            養成に力を集中しようという意図です。子供を持つ親も学力・学歴と                           いう物差ししか持たず、その考えに乗ってしまっています」                                 -するべき対策は何でしょうか。                                               「『基礎学力と生活力を持った一人前の社会人を育てる』という義務                           教育本来の目的を再確認し、学校秩序を再構築することが最大の                            課題て゜しょう。不登校児を受け入れる学校や生活力養成を重視した                          学校、国をリ-ドしていく子供を教育する学校など、同年齢の子供を                           一斉一律に教える従来の単線型ではなく、子供たちの現状に合わせ                          た複線型の学校編成が必要だと考えます」

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映画の言霊「椿三十郎」

2007-11-10 12:10:00 | 映画
椿三十郎<普及版> 椿三十郎<普及版>
価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2007-11-09

「本当にいい刀は、鞘(さや)に入っているものですよ」                                   入江たか子演じる老奥方が、三十郎に言う。「あなたはぎらぎらして                           抜き身の刀のよう。本当にいい刀は、鞘に入っているものですよ」能                           あるタカはつめを隠すのたとえもあるが、確かに本当の人格者は自                           分からエラぶったりしない。質よく鍛えられた鋭さを持ち、内側からに                           じみ出る輝きをたたえながら、品の良い鞘の中に静かに納まってい                          る。若いころ見たときは、自分も「鞘に入った刀」になりたいと思った。                          なのに最近見直したら、まるで違うことを感じてしまった。「鞘に納まっ                          てる刀って、気持ち悪いよな」と思ったのである。表面は何事もなく平                          穏で、しかし内部には刃が潜んでいる。その不気味さに思い至り、何                          やら現代社会の様相が重なった。世は「鞘に入った刀たち」ばかり。                           いい刀ぞろいという意味ではない。そのフリをしたほうが得策だと教わ                          っているから、おとなしく装い育ってきた刀たちである。本当はハジけ                          たい。「オレってスゴイ」と言ってみたい。でも・・・ と抑圧された刀                           たちにとって、たまに見る「抜き身」はうらやましくて、ねたましくて仕                             方ない。たとえば、ボクシングの<亀の一家>や女優の<ナントカ                            様>だ。彼らの非常識を面白がる余裕は、今のストレスフルな社会に                          はない。最終的に彼らを追い込んだのは、世間の常識の勝利ではなく、                        「おまえだけ好き勝テしてんじゃねえよ」というみたみ力の集積だった                          のかもしれない、と思っている。かく言う私とて、小心者ゆえ、ぎらぎら                          生きている人を見るとねたましくて仕方ない。この性格の時点で、すで                          に「いい刀」の道はなし。あとはこのまま恨みつらみを身に秘めて、                            年経りた妖刀と化すと決めた。(重田サキネ=ライタ-)                                 「椿三十郎」(黒澤明監督、1962年、日)城中にはびこる悪をただそ                           うと集まった9人の若侍に、流れ者の浪人・椿三十郎が助太刀を買っ                          て出た。適の裏をかく作戦の数々とダイナミックな立ち回り、個性的で                          ユ-モラスな登場人物たち、すべてが見もの。                                                                                                                                                                                                                                                            

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