あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

ブラウン管

2008-04-28 21:32:16 | 見上げる
子供の頃から、テレビは僕の一番の楽しみだった。小学生の頃には『NHK特集』を夢中になって見ていた。『慕情』や『伯爵夫人』など、大人の恋愛映画にあこがれたのもその頃だった。早熟さは背の高さと同じように、みんなよりも早くその進化が止まってしまい、今に至る。

さて、その長い年月を共に過ごしてきたブラウン管との別れの日が来た。あと3年は見られるのだが、地デジアンテナを付けるために電気店の店長が3年にわたり苦心して、ようやく目途がついたのに伴い、テレビを買い換えることにした。出費は痛いが、とりあえず分割にして負担を軽くしたし、それよりも、早くキレイな画面でテレビを楽しみたいと思ったからだ。

買い替えを決めてから今朝まで、ブラウン管テレビを残しておこうかどうしようかと迷っていた。数度の買い替えを経て最後に買ったブラウン管テレビは、今まで買ったテレビの中でもっとも値段の安いものだったが、トラブルもなく今朝まで楽しませてくれた。僕の手を離れて、同じ姿か、それとも別の姿かはともかく、このテレビにはまだ活躍する場があると思えば、僕が囲い込んでしまうことはよくないと思った。

ところで、大画面テレビの登場は家族の団欒を取り戻す手段となっただろうか?
そこまでは行かなくても、共に同じ番組を見て語らう時間が少しでも増えただろうか?
だとしたら、多少値段が高くても、それに見合った価値は十分あるといえるだろう。

「子供にテレビを見せるな」という人もいるが、僕は子供がいたらテレビを見せたいと思う。一緒にテレビを見たいと思う。そして、テレビについていっぱい話をしようと思う。その日がいつ来るかはわからないけど…