がらんとした車内を見渡してみる。ところどころシートを埋める人々はみな俯き加減で、その様子を見ながら、自分も同じなのだなあと思う。
と、すぐ脇のシートの隙間に折り畳まれた紙切れが入っていた。人々が俯いているのをいいことに、好奇心から手を伸ばし、手にとって広げてみた。
角が丸く落とされたその紙には、飲み屋らしき店名と、その下には手書きの女性の名前が入っていた。
もう何年も…いや、桁が増えるくらい前に、そんな店に先輩に連れて行ってもらったことがあったが、自分がその立場になった今、そんな面倒見の良さは持ち合わせていない。ただ、それがいいことか悪いことかはわからないし、判断する必要もないと思う。
人の気持ちを思いやることができれば、今よりも生きやすいのか、辛いのか…と、心の角を丸めるべきか迷う。
と、すぐ脇のシートの隙間に折り畳まれた紙切れが入っていた。人々が俯いているのをいいことに、好奇心から手を伸ばし、手にとって広げてみた。
角が丸く落とされたその紙には、飲み屋らしき店名と、その下には手書きの女性の名前が入っていた。
もう何年も…いや、桁が増えるくらい前に、そんな店に先輩に連れて行ってもらったことがあったが、自分がその立場になった今、そんな面倒見の良さは持ち合わせていない。ただ、それがいいことか悪いことかはわからないし、判断する必要もないと思う。
人の気持ちを思いやることができれば、今よりも生きやすいのか、辛いのか…と、心の角を丸めるべきか迷う。