舵を切る

日差しが、降り注ぐというほどではないが、雲のフィルターを通して降りてくる。その空は、まるで写真館の天井のようだ…とは、どちらに対して「言い過ぎ」になるだろうか。

人より守備範囲が広すぎるのと、それに比べて評価が低いことに対してずっと不満を持っていた。それは今も変わらないのだが、そう思うことでだいぶ損をしていたことに気づいた。

うまく変われる自信はないが、自分が納得できる方へ向かっていこうと思う。そうすれば、遭難することもないだろう。

あんどーなつ

昨夜の帰り道、何かうまいものでも食べていこうと店を探したが、既にのれんが仕舞われているところが大半だった。結局、雷門付近の定食屋で、ビールとやっこを追加して済ませたのだが、路地裏の居酒屋でもよかったかなと、今にして思う。

さて、そんな路地裏でほおづき市と並んでいたのが、この月曜から始まったドラマ『あんどーなつ』だった。『ちりとてちん』の貫地谷しほりさんと、『芋たこなんきん』の國村隼さんのダブル主演と聞き
、観ないという選択はない。で、月曜は帰宅後すぐにレコーダーの再生ボタンを押した。

主演のお二人と、女将の風吹ジュンさん、先輩職人の尾見としのりさんの演技は安心して観ていられる。セリフがやや多いかなと感じたのは、この枠の視聴者層を考えてのことと納得する。そうそう、風に舞うおみくじが出会いを導いたシーンは、『ちりとてちん』で愛宕山が喜代美を師匠に引き合わせたシーンとダブり、しほりちゃんのきれいで、そして力のある瞳に引き込まれた。それと、毎回出てくるだろう美しい和菓子も楽しみだ。

まだ始まったばかりだが、こちらはぜひシリーズ化してほしい。