ビルの合間を高架で抜け出した列車は、山間へと分け入った。都区部でも家々の屋根が白く、まるで雪が降ったかのように霜が降りていたが、山間では差し込んだ日差しによる霧が立ちこめ、幻想的な風景が広がっていた。
そういえば、昨秋の高知以来ゆっくりとした休みを取っていない。別に連れを探していたわけでもなく、ただただ無精であっただけだ。今日にしても理由あっての道程である。
何にしても決断力が足りない僕らしい。頭の中は、いつも霧の中だ…
そういえば、昨秋の高知以来ゆっくりとした休みを取っていない。別に連れを探していたわけでもなく、ただただ無精であっただけだ。今日にしても理由あっての道程である。
何にしても決断力が足りない僕らしい。頭の中は、いつも霧の中だ…