あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

自分とは・・・

2009-07-22 23:35:44 | 映画を観る
待ちかねていた映画『ディア・ドクター』を観た。先月末からの上映だったが、何だかんだと予定が入り、ようやく行く機会が出来た。

「その嘘は、罪ですか。」というコピーにあるように、映画はあるいくつかの嘘を編み込むように描かれている。「嘘から出た真実」という言葉があるが、彼らの嘘は最初は悪意からであったとしても、自分たちの思惑とは違うところで真実…というか、そこを越えた何か心の奥底というのか、そこが変わっていくのだろう。まあ、そうやって文字にすると嘘っぽくなってしまうのだが…

僕が今の業務に携わってからもう数年経つ。それまでの業務から全く…というほどではないが、かなりかけ離れた業務に突然就かされた。途端にその業務に関する第一人者として対応せざるを得なかったが、周りの人たちに助けられながら何とか仕事をこなしてきた。ただ、時折専門的な、高度なことを要求されるときに目の前が真っ白になってしまうことがある。そんな時にふと「自分は贋物ではないか」と思ったりする。そんな自分の気持ちを、笑福亭鶴瓶さん演じる伊野という男に重ねながら映画を観ていた。

果たして、自分はこの先嘘をつきながら生きていくのか、それともそこから逃げ出した方がいいのか。そもそも嘘とは、真実とは…と考えながら、自分の心の揺れを改めて感じている。
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食後

2009-07-22 22:17:39 | 見上げる
今日は日本国内では46年ぶりに皆既日食が見られるということで、昨年から話題にはなっていたようだがどうもピンと来なかった。だが、先月末になって何だか気持ちが高ぶるような感覚を覚え、今日は休みを取ってしまった。
とはいえ急に南の島に向かうほどの余裕はあらゆる面でないため、テレビに映し出された天体ショーを身を乗り出して楽しんだ。
月が太陽をほぼぴったり隠してしまう理由を初めて知り、皆既日食中に映し出されたコロナやプロミネンスの姿を、そしてダイヤモンドリングの輝きを見ながら、何だかうるっとしてしまった。

そう言えば、過去にも何度かいわゆる「天文ショー」に魅了されたことがあった。
覚えているのは、スペースシャトル「コロンビア」の初飛行の時。飛び立っていく姿や飛行機のように帰還する姿と、日本人初の宇宙飛行士となった秋山豊寛さんの様子だ。特に後者は毎日宇宙での様子が中継されていたことや、彼のジャーナリストとしての視点が新鮮だったからか、とても興味深く観たのを今もよく覚えている。

次に日本で皆既日食を観ることができるのは26年後だという。そのころ何をしているのか、生きているのかもわからない。たとえ観られなくても、僕らはその大きな流れの中に生きているということを、今日実感した。
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