どうかご無事で

地震の甚大な被害をテレビで見ながら、何もすることができない状況を歯痒く思う。

まだ確認できていないことも多く、断片的に入ってくる情報はほとんどが悪い方のもので、身内の無事が確認されても、悲しい。

みなさんは無事でしょうか、心配です。どうかご無事でありますように、お祈りします。

そして、不幸にも亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

言い出しっぺ

薬師寺というと、講話というか説法というか、お坊さんのお話が上手く、修学旅行ではそのありがたいお話に惹き込まれた印象が強い。

当時、高田好胤さんという方が母校（小学校だったか中学校だったかは忘れてしまった…）に来られたことを覚えているが、この方が薬師寺の伽藍を再興されるために尽力されたことも、今回改めて知った。

何事にも「言い出しっぺ」が必要だというのは、ここ奈良で言えば、東大寺にとっての聖武天皇の例が思い浮かぶ。そう、それ相応の責任を伴うものだ。高田さんもそのために全国を行脚された。そして今、薬師寺は世界遺産として多くの人たちを迎えている。

高田さんは「それでいい」と、笑顔で地上を眺めていられるのだろうか。

国宝食堂

朝から法隆寺、中宮寺をお参りし、薬師寺に向かう。朝方降っていた雪は止んだが、風が出てきて、また太陽はほんの一瞬しか姿を現さないので、寒いままだ。

ところで、法隆寺境内に日本最古の食堂があり、国宝に指定されている。今日改めて知ったのだが、もしかしたら修学旅行でガイドさんに案内してもらっていたのかもしれない。何でもそうだが、聞きっぱなしでは知識にはならず、興味を持って調べたりすることが大切だ。たぶん、ガイドさんに気を取られていたのだろう。中学の時のガイドさんはおぼろげに覚えている。

話が食堂から逸れてしまったが、果たして現在使われている食堂が将来国宝になることはあるのだろうか。考えてみたが、思い浮かばない。そんな食堂で食事をしたこともないからだろうか。