帰りの電車の中が何だか暗い感じがした。見上げると、蛍光灯が切れかかっていた。ただ、周りの他の管は煌々としていて、何ら支障はない。
僕らにとっては、それは悪いことではないが、蛍光灯にとってはどうだろうか。この一本が消えかかっているのを、他のみんなで支える。この一本もまた、そうして先立った蛍光灯を支え、送ってきたのだろう。
人生になぞらえるには無理があるだろうが、何となくそうしたい夜だ。
僕らにとっては、それは悪いことではないが、蛍光灯にとってはどうだろうか。この一本が消えかかっているのを、他のみんなで支える。この一本もまた、そうして先立った蛍光灯を支え、送ってきたのだろう。
人生になぞらえるには無理があるだろうが、何となくそうしたい夜だ。