期待を込めて新年を迎えた人は多かっただろう。その中に僕もいた。他国の状況は気になっていたものの、自分の住む国は違うと信じ込んでいた。
正月3日目に出掛けた初詣。あまりの人の多さに驚きと不安を感じた。自分もその一人という自覚は無くはなかったけど、初詣に、そして酒場に集う人たちのこれまでの我慢を考えれば仕方ないなと思っていた。
それから一週間も経たないうちに、件のウイルス感染者数が急激に増えていった。正月休みが短かく、すでに仕事モードに入っていたけど、新年の目出度さがスッと引いていった。それとともに再び「不安」が雨雲のように広がる。再びトンネルに入るのは間違いないだろうけど、このトンネルは長いのか、短いのか。
ウイルスによる影響が出てからもうすぐ2年。ここまでは自分の身近に感染者が出たという話を聞くこともなく過ごしてきたものの、いつどうなるかという不安もある。
でも、不安に怯えるばかりでは、誰かの思うつぼじゃないか?って、今更ながら思い始めている。感染予防は続けなければならないけど、それよりも、日々の暮らしを、そして、自分自身を大切にしていきたい。
と書きながら、ウイルスに影響された世界で生活に困窮する方々が増える中で、自分のことだけを考えることには、疑問ではなく抵抗を感じる。綺麗ごとではなく、自分に何かできることはあるのだろうかと考え、そして、敢えて期待を持って行動していこう。