意気込み

改めて、東急東横店で開催されている「宮城物産展」を訪れた。

昨夜も訪れたのだが、次の予定があったため、さっと会場を覗いただけだった。南蛮揚げのお店で試食した際に、美味しかったのでつい「明日また来ます」という言葉を残したが、相手はその言葉をそれほどに考えていなかっただろうに、言った僕の方が気になってしまった…というのもちょっぴりあった。だが、一番の目的は塩竈の家具屋さんを訪れることだった。

ちょっとした手土産を持って訪れると、おばさんは僕のことを微かに覚えてくれていたようだった。売物の椅子に腰かけるよう勧められ、あれこれと話をした。塩竈の工場は被害を受け、今は隣の多賀城市に移転されていることや、生産は元に戻りつつあることなどを伺い、少し安心した。ここ東横店だけではなく、あちこちの展示会に出展されていて、そのあちこちに贔屓のお客さんを抱えているのだろう。復興に向けた意気込みが伝わって来た。

だが、みんながみんなそんな気持ちになれるわけでもないことも伺った。すぐに高台に逃げ、ご家族や従業員の方は無事だったというから、気持ちを早く切り替えることが出来たのかもしれない。報道で断片的にしか伝わって来ないが、やる気をなくした方もたくさんいるだろう。

だからこそ、早く復興した人たちが地域を引っ張っていかなければならないのかもしれない。そうした地域力を支えるためにも、このような物産展が必要だと感じた。そして、今年は椅子を一つ買おうかとも…