「線路内に人が立ち入った」という車内アナウンスを聞くことが多くなった気がする。その度に、どんな人が立ち入っているのか気になっていた。
思いがけず、それを確かめる機会が訪れた。列車の先頭まで行くと、男性が運転席窓下の手すりに捕まって大声で叫んでいた。駅員さん、そしてお巡りさんがやってきて彼を捕まえた。電車はそこで6分の遅れを生じた。
その間、多くの乗客がその場に集まり、その光景に携帯や持ち合わせたカメラのレンズを向けていた。僕も野次馬の1人だったが、それはできなかった。彼の姿が自分に重なってしまうのではと思った。
誰もが不幸と隣り合わせの時代。それを意識していた方がいいのか、それとも考えない方がいいのか…
思いがけず、それを確かめる機会が訪れた。列車の先頭まで行くと、男性が運転席窓下の手すりに捕まって大声で叫んでいた。駅員さん、そしてお巡りさんがやってきて彼を捕まえた。電車はそこで6分の遅れを生じた。
その間、多くの乗客がその場に集まり、その光景に携帯や持ち合わせたカメラのレンズを向けていた。僕も野次馬の1人だったが、それはできなかった。彼の姿が自分に重なってしまうのではと思った。
誰もが不幸と隣り合わせの時代。それを意識していた方がいいのか、それとも考えない方がいいのか…