平成29年9月11日から21日までベトナムを旅して驚いたのは、バイクの多さ。ダナンとフエでは、なんとか渡れた道路も、ホーチミンでは危険すぎて渡れない。サイゴン川沿いに行ってみたいと思ったが、バイク・車の流れがいつまでも途切れないので、渡るのを諦めた。始業や終業時の学校の前も、子供を送り迎えするバイクで一杯だった。バイクは4人乗り(そのうち大人は2人)までOKだそうだ。
道は、バイクの駐車場にもなれば、台所の延長、物を売る場にもなっていた。ベトナムの人は、道に生活している。
川には、ダナンのハン川、フエのフォン川、ミトーのメコン川、いずれにも緑色の植物が浮かんでいた。金魚鉢の中でよく見かける、南米原産の浮遊植物、ホテイアオイである。
平成29年9月21日(木)、00時20分ホーチミン・タンソンニャット国際空港発、7時20分福岡空港着(飛行時間:5時間)。いつも心配なのが、飛行機にちゃんと乗れるだろうかということ。手続きが煩雑で、建物の構造が複雑で、多くの人でごった返していて、いつの間にか搭乗ゲートが変更になっている等々。この空港は、構造がシンプルで大きくなかった。玄関ロビーに入れるのは搭乗する人だけで、しかも搭乗機の搭乗手続きが始まってからだ。相当早く明るいうちに着いたが、乗客や見送りの人であふれた玄関ロビー前や1F上のレストランからロビー内を見たりして、時間を潰した。ようやく4時間前の20時半に、搭乗手続きをするため、玄関ロビーに入った。手荷物検査で靴を脱がされたのには驚いたが、難なく搭乗できた。
これより先、空港には、ホテルに呼んでもらったビィナサン・タクシーが、警笛を鳴らしながらバイクを追い越し、約30分・270,000ドン(約1,350円)で着いた。途中、高層マンションの前では、スピードを緩め、撮影し易くしてくれた。
平成29年9月20日(水)、ベトナム最後の日。ホテルをチェックアウト後、荷物を預かってもらい、歩いて出かけた。ホーチミンの見どころは、ホテル近くのドンコイ通りを中心に、全て2km四方に固まっている。今日の目的地は、戦争証跡博物館・ベンタイン市場の2か所。戦争証跡博物館
ベトナム戦争で使用された戦車や戦闘機が屋外に展示され、屋内にベトナム戦争に関する膨大な資料が展示されていた。ベトナム戦争時の写真、当時の報道資料、枯れ葉剤の影響によって生まれた子供の写真、胎児のホルマン漬けなど、戦争の悲惨さを伝えていた。報道カメラマンの石川文洋氏の常設写真展示室では日本語の説明書きがあり、よく理解できた。(石川文洋著 岩波新書「ベトナム 戦争と平和」にも同じ写真が掲載されている。)
ベンタイン市場
戦闘機の前で撮影をお願いした人が、たまたまシクロ(人力三輪車)のおじさんだった。約1km先のベンタイン市場まで歩く予定を変更し、シクロに乗る。料金は、150,000ドン(750円)、プラスチップ。ベトナム音楽のCDは、ホテルのフロントによると、ベンタイン市場で売っているという。市場には2000軒の店があり、CDを売っていそうな店はなかなか見つからない。3人目に聞いた人が連れて行ってくれたのが小さな雑貨店。しかも、CDは、店の奥から出してきた袋の中にあった。CDショップまで案内してくれた人の店で、土産は全て買った。
平成29年9月19日(火)、H.I.Sのクチ地下トンネル・ミトーメコン川クルーズ(ランチ付)に参加した。参加者は4名。7時35分、近くのホテルロビーで日本語ガイドにピックアップしてもらい、マイクロバスでホーチミン北西約50kmのクチ地下トンネルへ向かう。クチ地下トンネルは、ベトナム戦争時の1960~70年に造られたもので、全長250km、簡易なクワと竹のザルを使ってすべて手作業で掘られたそうだ。数万人のゲリラが居住し、夜にはここから出撃して、米兵と戦った。米兵を待ち伏せした隠れ場、通気口、模型(様々な落とし穴・地下の台所・地上の排煙)、米軍戦車の残骸等を見学し、地下3mのクチトンネル内を歩いた。
レストラン「メコンレストストップ」の昼食、メコン名物「エレファントイア―フィシュ(象耳魚)」「風船餅」には驚いた。
昼食後、ホーチミンの南西約100km、ミトーメコン川クルーズ。ボートに乗ってメコン川の中にあるタイソン島に渡る。メコン川は濁水のように見えるが、豊富な養分を含んだ肥沃な土壌が溶け出しているためだ。島の中を歩いて、ココナツキャンディ工房でキャンディ製造・ハチミツ工房で蜂が群がる巣箱を見学、はちみつを使ったお茶の試飲、おやつは旬のフルーツ、大蛇を首に巻いて記念撮影。ニッパヤシの生い茂る水路を手漕ぎボートで巡った。