2021年4月19日(月)、三原港から約6km沖合に浮かぶ佐木島(さぎじま)の狗山(いぬやま)と大平山(たいへいざん)に登った。5月1日にフェリーが廃止されるので、急遽行くことにしたものである。島の中央部を南北に縦貫する狗山と大平山を結ぶ縦走路「さぎしまアルペンルート縦走コース」を歩きたかったが、帰りのフェリー時間の都合で、大平山から西の幸神社(さいのかみしゃ)に下山した。
竜王山からみた佐木島、中央少し右の尖がった山が狗山、その右の山頂が平らな大平山。左端向こうに鷺港。
鷺港の正面が狗山。
狗山に向かう途中の展望台。正面は、因島の白滝山(226.9m)。右端に、因島と生口島を結ぶ生口橋。
狗山 (250m)
山頂(正面右に筆影山とその左に竜王山)。北に鷺港、東に因島、西に高根島を眺める。
南の大平山に向かって歩く。
大平山(268m)
しま山100選の掲示版がある山頂。北に小佐木島とその向こうに三原市街地、東に因島、西に高根島と竹原方面を眺める。
高根島の遥か遠く向こうに大崎上島の火力発電所の白い建物と煙突がかすかに見えた。
西に向かって下山途中のみはらし岩から、三原市街地と筆影山・竜王山、高根島、向田港とその向こうに高根島・耕三寺のある生口島・大三島と、島と青い海と海岸線を眺めた。
帰りのフェリーから狗山と大平山を確認した。山は見る場所で形を変える。小佐木島の向こうに、正面平らな山が狗山、その右の尖がった山が大平山。竜王山からみた山容と逆になったのが面白い。
2021年4月15日(木)、大津島の大津山(174m)に登った。大津島は、周南市の徳山港から南西10kmに浮かぶ南北に細長い島で、人間魚雷「回天」の訓練基地跡が全国で唯一残っている。大津山は、島のほぼ中央部にあり、しま山100選のひとつ。徳山港から旅客船で18分、島の南の馬島港に着いて、港周辺の回天関連施設を見学した。
回天記念館、実物と同じサイズの回天レプリカ
整備工場跡地(左側)、建物(右から点火試験場・危険物貯蔵庫・変電所)
回天訓練基地跡(魚雷発射試験場跡)
昭和14年に建設された酸素魚雷発射試験場。昭和19年9月から、酸素魚雷をベースに開発された「回天」の訓練基地として使用。回天は、クレーンで吊って左の海上に降ろされた。
酸素魚雷用の発射口。(回天の発射口ではないと注意書きあり)
回天運搬用トンネル
整備工場と訓練基地を結ぶトンネル(長さ247m、高さ4m)。路面には、トロッコの2条のレール跡があった。
魚雷見張所
宇部沖に向けて発射される酸素魚雷を観測するための見張所。正面は野島。
魚雷見張所からさらに上に登った。
展望広場のモニュメント「未来の風」と正面が徳山港
島を北に向かい、ほぼ中央にある大津山へ登る。
大津山(別名砲台山、174m)
荒れた登山道を、ずぅーと生えていたマムシグサを観察しながら、倒れ掛かった竹の下を潜ったり跨いで登った。山頂は草木が生い茂り、全く展望がきかなかった。
島の北、瀬戸浜港周辺を散策した。
大阪城築城の残石
1620年から徳川幕府が外様大名に大阪城を修築させたとき、毛利が大津島から石を運んだ。
ガマの群生地と厳島神社参道
石垣用大石を搬出するために作られた入江が転じた広大なガマの群生地。石畳は、厳島神社参道。
瀬戸浜港(右、黒髪島)から乗船し、19分で徳山港に着いた。
全島民213人、そのうち高齢者8割。大津山の整備まで到底手が回らない。しま山100選選定の経緯から行政の出番だと思った。
2021年4月12日(月)、江田島のクマン岳(399.8m)から古鷹山(394m)へ縦走した。古鷹山は、「しま山100選」に選ばれている山である。宇品港からフェリーに乗り、30分で切串港に着いた。
山は新緑におおわれ、あちらこちらに、コバノミツバツツジ・アセビ・ガマズミの花が咲いていた。アセビは、新芽が出ている時期だと思っていたので、意外だった。
途中の展望岩から似ノ島、277mピーク先の峠島と広島市街地を眺めた。
山頂では、それぞれ地図と見比べながら島々、瀬戸などを確認した。
クマン岳(399.8m)
広い山頂と山頂からの眺め。宮島、似ノ島。山頂のアセビは、さすがに新芽が出ていた。
古鷹山に向かう途中にある帆立岩と江田島湾、古鷹山
古鷹山(394m)
山頂と山頂からの眺め。江田島湾と海上自衛隊第一術科学校(旧海軍兵学校、手前)
切串港から縦走した山(右からクマン岳・361m峰・古鷹山・376m峰)を確認した。
宇品港を出発して戻るまで約8時間、満喫したしま山だった。