伊坂 幸太郎 著 「死神の精度」を読みました。

主人公の死神の名前は千葉。
死神の「調査部員」として人間の世界に派遣され、調査対象である人間を一週間にわたり観察し、死を見定める。
「可」にした場合、対象は八日目に死亡し、「見送り」とした場合は対象は死ぬ事なく、天寿を全うする事となる。
「可」にするか「見送り」にするかどうかについて明確な基準はなく、裁定は死神の裁量に全て任される。
殆どの調査対象は「可」となり、「見送り」になる事は極めて稀である。
何故なら、それが彼の「仕事だからだ」
「人の死には意味がなくて、価値もない」
彼はどんな立派で愛すべき人間であろうとも
淡々と「可」の判断を下す。
そして彼はまた今日も対象者の下に派遣される。
外はいつものように雨・・・ 。
サスペンスあり、ミステリーあり、純愛あり、ドラマあり、
それぞれが無関係で時代を超えた死神の視点でつづられるのが面白い。
しかし、最後にはそれが・・・。
内容も盛りだくさんの一冊です。