「GNH」と言う言葉と知っていますか?
「GNH」とは、「Gross National Happiness」(国民総幸福度)のこと。
1972年に、ブータン国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクが提唱した「国民全体の幸福度」を示す”尺度”です。
「GNP(国民総生産)」で示されるような、国の力や進歩を、「金銭的・物質的豊かさ」を目指すのではなく、「精神的な豊かさ」、つまり「幸福」を目指すべきだとする考えから生まれたものです。
1960年代~70年代初め、ブータンでは先進国の経験やモデルを研究しました。
その結果、「経済発展は南北対立や貧困問題、環境破壊、文化の喪失につながり、必ずしも幸せにつながるとは限らない」という結論に達したそうです。
そこで、「GNP増大政策」をとらずに、人々の幸せの増大を求める「GNH」という考えを打ち出しました。
「貧しくとも心豊かであればそれなりの幸福感のある社会が実現できるのではないか」。
幸福の基準をどこに置くかは難しい所がありますが、「GNH」は、現代社会に対しての「次世代への羅針盤」となるかもしれません。
その「GNH」の各国の順位は
1位 デンマーク
2位 プエルトリコ(米領)
3位 コロンビア
4位 アイスランド
5位 北アイルランド
6位 アイルランド
7位 スイス
8位 オランダ
9位 カナダ
10位 オーストリア
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90位 日本
こんな時代だからこそ、今一度、自分にとって本当に何が幸せなのか考える必要がありますね。