新堂冬樹 著 「銀行籠城」を読みました。
男に命じられるまま、両手を頭上に高々と上げて背を向ける行員と客。
うだるような猛暑に襲われた7月15日午後3時、あさがお銀行中野支店で惨劇は起こった。
男は閉店のシャッターが半分下りたところで、行内に入り込み、脱出しようとしたサラリーマンを射殺。
さらに2階の行員を全員1分以内に1階に集合させるよう命令したが、トイレに入っていた行員が1秒だけ遅れたため、盾にしていた案内係を冷酷にも射殺した。
そして男女全員を全裸にさせ、人間の尊厳すら奪い、完全に奴隷化した。
男の名は五十嵐。
いったいなぜ五十嵐は銀行に篭城し、悪魔のような残虐な行為を繰り返すのか・・・。
昭和54年の三菱銀行北畠支店「梅川紹美籠城事件」を彷彿させる展開。
とにもかくにも、この犯人は残虐非道。
想像を絶する人質への仕打ちの数々。
犯人の目的は一体何?
2時間もののサスペンスドラマチックな感も。
通勤時間にさらりと読めます。