「レスラー」
公開:2008年
出演: ミッキー・ローク, マリサ・トメイ, エヴァン・レイチェル・ウッド

“ザ・ラム”のニックネームで知られ、かつては人気を極めたものの今では落ち目でドサ廻りの興業に出場しているレスラーのランディ。
今はどさ回りの興行とスーパーのアルバイトでしのぐ生活を送っていた。
ある日心臓発作を起こして医師から引退を勧告された彼は、今の自分には行く場所もなければ頼る人もいないことに気付く。
新しい仕事に就き、疎遠だった娘との関係を修復し、なじみのストリッパーに心の拠り所を求めるランディ。
しかしその全てにつまづいた時、彼は悟る。
例え命を危険にさらすことになっても、自分はプロレスラー“ザ・ラム”としか生きることが出来ない男なのだと・・・。
実生活でも辛酸をなめたと言われるミッキー・ロークが初老のプロレスラー、ランディを好演。
プロレスの裏側のリアルな部分が描かれていています。
また、 ファイトシーンも殺気だった迫力があり見応え充分。
しかし、本作はプロレスが本当のテーマではありません。
不器用な男の”痛くて切ない生き様”を描いた味わいある作品です。
第65回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞 受賞。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆