@ kill time

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伊坂 幸太郎/終末のフール

2010年02月13日 | 小説


伊坂 幸太郎 著 終末のフールを読みました。



八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。

そう予告されてから五年が過ぎた頃。

当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。

仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。

彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。

家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。

はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?


本書は8つの短編小説から構成されています。

同じ団地、 同じ町にいる人々の8つの話がそれぞれ完結しつつ、何故かちょっとずつ関係しているという感じです。

地球滅亡まであと3年という突拍子もない情景設定の中、

物語の共通テーマは、ずばり「生と死」。

ただ単に人々の絶望やパニックを描いているのではなく、どんな状況でも人間として前向きに生きよう」とする決意が見て取れる内容となっています。

コメント
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