鳴海 章 著 「冬の狙撃手」を読みました。
「おれは指ですよ…背景に目がいけば、ミスをするだけです」
公安特殊銃隊の石本は、引き金を引く指に徹しようとする狙撃手である。
羽田空港でジャンボ機の墜落事件が起こり、彼は急遽、山中の訓練から呼び戻されていた。
やがて、事件の背後に“子守唄”と呼ばれる伝説のテロリストの影があることを知る・・・。
銃についてはかなり詳しく説明がされています。
その割りに狙撃自体にはスポットライトが当たっていません。
伝説のテロリスト“子守唄”を追跡するストーリーで狙撃する瞬間の緊迫感等は感じられません。
むしろ、公安警察の暗部や公安と刑事警察との対立について書かれた警察小説といった作品です。