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ジウ〈Ⅰ〉―警視庁特殊犯捜査係

2010年03月09日 | 小説

誉田 哲也著

ジウ〈Ⅰ〉―警視庁特殊犯捜査係を読みました。



都内の住宅地で人質篭城事件が発生した。

所轄署や機動隊とともに警視庁捜査一課特殊犯捜査係が出動し、門倉美咲巡査は差し入れ役として犯人のもとへ向かうが―!?

篭城事件と未解決の児童誘拐事件を結ぶ少年、その背後で蠢動する巨大な事件とは?


「アクセス」・「ストロベリーナイト」・「ソウルケイジ」ときて、誉田哲也作品4作目です。

本作で描かれるのは対照的な二人の女性警察官。

モデルのように背の高い、涙もろく、性善説をまっすぐに唱える美咲

男勝りのたくましさで女性初のSWAT隊員に選ばれ、破壊への衝動を押さえつけながら愛を軽蔑する基子

柔と剛、鈍と鋭のようにイメージの対照的な二人をめぐり、ドラマは動く。

誘拐事件、たてこもり、強姦未遂、犯人のアジトへの強襲。

凄惨な事件の裏に見えかくれする、およそ情を持たない少年、「ジウ」。

ジウは何を思い、この事件を起こすのか?

二人の主人公を取り巻く男性陣の人物描写も興味深い。

事件、人物、どちらも実にリアルで、深く、多彩で、しかもスピーディな展開は読者を飽きさせない。

これはかなり面白い!

早速、この続きのシリーズ「ジウ〈Ⅱ〉」、「ジウ〈Ⅲ〉」を買い求めました。
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