ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

ばかものよ

2006-02-21 | 日々のこと。
今朝、新聞で詩人茨木のり子さんの訃報を知りました。

最近は詩を読むこともほとんどない私ですが、数年前彼女の『自分の感受性くらい』を目にしたとき、脳天をガンと一発くらったような衝撃を受けました。

生温いミルクに浸ったような毎日で、動き出さない自分に対する苛立ちと自己嫌悪。
それらをすべてまわりのせいにしていた自分。
そんなとき彼女の詩を読んだのです。

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

どきっとしました。

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

そこそこの年になるといろんなことが重たくて、何かをするにはかなりのエネルギーが必要で、もうこのままでもいいじゃない、と言ってるもうひとりの自分もいて。
そう、いくらでも言い訳ができるんです。
でも、結局それに一番納得していないのは自分自身。

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

あれから数年たったのに、あの頃とたいして変わらない自分がいます。
あいかわらず忙しいからと言い訳して。
自分に残された時間があとどれくらいなのか、知りもしないで。

今日もう一度この詩をじっくり読んでみようと思います。
茨木のり子さんのご冥福を祈りつつ。




コメント (2)
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