暑さを忘れるため、この夏に読んだ本第2弾は、これ。奥泉光著、『新・地底旅行』。
どこかで聞いたことのあるタイトルですね。
そう、ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』からきています。
小学生のころだったでしょうか。
夏休みの読書でヴェルヌを借りて、わくわく、どきどきしながら読みました。
『海底2万里』、『2年間の休暇』(十五少年漂流記)、『地底旅行』などなど。
小学校・中学校では、名作といわれるものには全く縁がなく、ルパンやホームズ、推理小説にSFが大好きな少女でした(特にルパンは長い間、私の理想だった)。
この『新・地底旅行』はそのヴェルヌの『地底旅行』の続編と銘打ち、関連したことがらがあちこちに出てきます(私はほとんど忘れてたけど)。
それに加えて『「我輩は猫である」殺人事件』、『鳥類学者のファンタジア』の続編ということで、ヴェルヌと漱石のごった煮(?)みたいな印象を受けました。(と言いながら漱石って読んだことありません・・・)。
内容は、富士山で行方不明になった物理学者の稲峰博士とその令嬢を探すべく、挿絵画家の野々村鷺舟が友人で資産家の富永丙三郎に誘われ、博士の弟子鶏月、お手伝いだったサトと共に地底に赴く、というものです。
一言で言うなら、奇想天外、抱腹絶倒。
漱石風の文体はテンポがあり、丙三郎と鷺舟のかけあいがまたおもしろい。
まさに漫才のボケとツッコミ
ふたりともこう言ってはなんですが、臆病でへたれの代表みたいな人物で、おまけに丙三郎の方は見栄っ張りで自分勝手。
学者鶏月は専門家だけあって頼りにはなるのですが、いわゆる専門ばか。
4人の中で一番のしっかり者は、お手伝いだったサトちゃんです。
お嬢さまを救うため命がけだし、度胸もあってたくましいし、何より咄嗟の機転がきく彼女がいなければ、みんな無事生き延びることができませんでしたよ~。
ときどきぷっと吹き出しながら読んでいたのですが、後半は光る猫とか宇宙のオルガンとか出てきて???。
ちょっと、ついていけなくなりました
それでも暑い夏、やたら難しい本も、暑苦しい恋愛物も読みたくない、というときにはぴったりでした。
笑える本って、意外に少ないですよね~。
どこかで聞いたことのあるタイトルですね。
そう、ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』からきています。
小学生のころだったでしょうか。
夏休みの読書でヴェルヌを借りて、わくわく、どきどきしながら読みました。
『海底2万里』、『2年間の休暇』(十五少年漂流記)、『地底旅行』などなど。
小学校・中学校では、名作といわれるものには全く縁がなく、ルパンやホームズ、推理小説にSFが大好きな少女でした(特にルパンは長い間、私の理想だった)。
この『新・地底旅行』はそのヴェルヌの『地底旅行』の続編と銘打ち、関連したことがらがあちこちに出てきます(私はほとんど忘れてたけど)。
それに加えて『「我輩は猫である」殺人事件』、『鳥類学者のファンタジア』の続編ということで、ヴェルヌと漱石のごった煮(?)みたいな印象を受けました。(と言いながら漱石って読んだことありません・・・)。
内容は、富士山で行方不明になった物理学者の稲峰博士とその令嬢を探すべく、挿絵画家の野々村鷺舟が友人で資産家の富永丙三郎に誘われ、博士の弟子鶏月、お手伝いだったサトと共に地底に赴く、というものです。
一言で言うなら、奇想天外、抱腹絶倒。
漱石風の文体はテンポがあり、丙三郎と鷺舟のかけあいがまたおもしろい。
まさに漫才のボケとツッコミ
ふたりともこう言ってはなんですが、臆病でへたれの代表みたいな人物で、おまけに丙三郎の方は見栄っ張りで自分勝手。
学者鶏月は専門家だけあって頼りにはなるのですが、いわゆる専門ばか。
4人の中で一番のしっかり者は、お手伝いだったサトちゃんです。
お嬢さまを救うため命がけだし、度胸もあってたくましいし、何より咄嗟の機転がきく彼女がいなければ、みんな無事生き延びることができませんでしたよ~。
ときどきぷっと吹き出しながら読んでいたのですが、後半は光る猫とか宇宙のオルガンとか出てきて???。
ちょっと、ついていけなくなりました
それでも暑い夏、やたら難しい本も、暑苦しい恋愛物も読みたくない、というときにはぴったりでした。
笑える本って、意外に少ないですよね~。