『ライオンと魔女』
C.S.ルイス 作
読まなくちゃ、読まなくちゃ、と思い続け、ようやく読み終えることができました。
先日観たDVDの余韻もまだ残っていたので、以前読んだときよりもわくわくして読めたような気がします。ただ、やっぱりこの本は子どものころに出会いたかったかあ、と思うとちょっぴり残念。自分もルーシィになって、タンスの扉を開け、どきどきわくわくしながらナルニアを経験したかったなあ。
この作品は、瀬田貞二さんの訳ですが、とても丁寧に、子どもにもわかりやすく、それでいて美しい日本語で訳されています。翻訳が古いとか、子どもには読みづらいとか感じられる方もおられるようですが、私は子どもに寄り添うように訳されていて、とても好感を持ちました。最近のファンタジーの翻訳が、子どもに読みやすいようにという配慮か、日本語としての美しさや重みが感じられなくなっているので、余計そう感じたのかもしれません。
ここ10年ほどの間に、日本や外国の児童文学やファンタジーをたくさん読むようになりました。その中には、確かに読みづらいなあと感じた翻訳もありました。海外のものでは特に歴史や建物、生活様式がわからないとイメージしにくい描写も出てきます。『指輪物語』は映画がなかったら、私の貧弱な想像力では、たぶん最後まで読みこなせなかったでしょうね
映像は本を読む助けになってくれます。でも、映画を先に観てしまうと、どうしてもそのイメージに引きずられてしまうので、やはり原作を先に読んで自分なりのイメージを楽しんでから、それを補う形で映画を観る、という方が私は好きです。
そのためにも、せっせと続きを読むことにしましょう。以前は『カスピアン王子のつのぶえ』の途中でつまづいたので(たぶん途中で返却日が来てしまったのです:弁解)、その二の舞いにならないよう今度は本を買おうと思ってます。
ファンタジーと言えば、『エラゴン』の映画ももうすぐですね。原作がけっこうおもしろかったので、楽しみにはしているのですが(ドラゴンのCGが気になるけど)、この辺の映画館でも上映するのか、それが問題
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