『RDG レッドデータガール
はじめてのお使い』
荻原 規子
待ちに待った、荻原規子さんの新刊です。
酒井駒子さんの描かれた表紙を見て、
えっ、巫女さん?しかも、現代の女の子?
荻原規子さんというと、古代ファンタジーが多かったし、
私もそういう分野が好みなので、ちょっと意外でした。
しかし、しかし。
現代といっても、なんともアナログな女の子が主人公なのです。
いえ、けっして精密機器が嫌いなのではなく、
精密機器、つまりパソコンから携帯電話から、
はては駅の自動改札にまで嫌われてる女の子!?
彼女自身気づいていない力のせいで、壊れてしまうのです。
一体、彼女の正体は?
舞台は熊野古道。
山伏の修験場として世界遺産に認定された
玉倉神社(玉置神社がモデル?)に生まれ育った少女、
泉水子(いずみこ)が主人公です。
高校生になったら神社を出て、普通の女の子の暮らしがしたい、
と望んでいた彼女ですが、とうてい「普通の女の子」にはなれない、
彼女の家系の秘密があったのです。
ごくごく平凡な女の子が、実は高貴な血筋の生まれで、
ひとくせもふたくせもありそうな両親に、
これまた魅力的な父の友人とその息子で脇をかためる・・・。
長女曰く、
『西の善き魔女』と同じパターンやん!
それ以上に勾玉シリーズにも似てますが、
彼女が描く「古代日本的なもの」に私なんかは魅かれるんですよね。
今回は舞台も憧れの熊野古道だし、
「山伏」だの「巫女」だの、そういう設定にも興味津々。
長~い物語の、まだ序章という感じですが、
この先どういう展開になっていくのか楽しみです。
めちゃくちゃ読みたくなっちゃった。
どうしよう ハードカバーは持つのが重たいし(爆)図書館へ電話しようかな~~
こちらの方が読み応えがあってオススメかも。
でも、かなり長編なので重いです~
この作品も今後シリーズ化されるて長編になると思うのですが、まだ軽~い感じですぐ読めますよ。
荻原さんの作品は、いまだに少女の心を持つオバサン向きです。是非!(笑)