ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

春。

2007-03-16 | 日々のこと。



久しぶりにウォーキングをしました。
風は冷たかったけれど、土手にたくさんつくしを見つけました。
3月に入ってからは雪が降ったり寒い日もあったけど、春はすぐそこまできているのですね。

きのう次女の卒業式がありました。
部活中心の毎日で心配したこともありましたが、無事卒業。
振り返るとあっという間の3年間でした。

そして今日、公立高校の合格発表の日。
思ったより点数がとれなかったと悔やんでいたので心配しましたが、なんとか第一志望に合格しました。
都会と違って、ほとんどの子どもが近くの公立高校を受験するような土地柄なので、「やったー!」というより「やれやれ」という安心感のほうが大きいです。

沈丁花が香りはじめ、アネモネの花も咲きました。
我が家にも春が来ようとしています 





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現実逃避と現実直視

2007-03-14 | 読むこと。

     『天と地の守り人 第二部』

         上橋 菜穂子


3月に入ってから、何かと慌ただしく過ごしています。
いつもならブログを書くことでストレス解消をしている私も、書くと愚痴になりそうで、そう思うと書く気にもなれず鬱々と日々を過ごしていました。
そんなとき私の逃げ場になってくれているのが、この守り人シリーズです。

シリーズ8作目となる『天と地の守り人 第一部』を読んでから、もう一度はじめから読み直そうと『精霊の守り人』、『夢の守り人』、『虚空の旅人』、『蒼路の旅人』と読み返しながら『天と地の守り人 第二部』を読みました。
なんとまあ壮大なファンタジーでしょう!

理由あって幼いときに故国から逃れ、女用心棒として生きるバルサの視点と、皇太子として生まれ、己の自由より民の命を第一に考えるようになったチャグムの視点。今まではそれが別々の物語として語られてきましたが、ここにきて大きなうねりとなり、ひとつの大きな流れに向かっていきます。
シリーズ第一作となる『精霊の守り人』を書かれたとき、そこまで考えておられたのかどうかわかりませんが、すべての物語がこの終結へと向かっていくためにあったのか、と納得できるほどの構成力です。読み返して、改めて作者の持つ世界観の確かさを感じました。

そして現実逃避でファンタジーを読んでいた私が、主人公たちの逃れられない現実を疑似体験し、そのことが私に自分の現実と向き合う力のようなものを与えてくれるのです。
ああ、今日はもう疲れた・・と思ったときはこの本の中に逃げていきます。でも、そこで別の世界を体験したら、またこちらに戻ってこられるのです。それこそがファンタジーの力なのかもしれません。

ひとつひとつ目の前の困難を切り抜けていくチャグム。そんな彼を母親のような思いで守ろうとするバルサ。それぞれの国の思惑と駆け引きが絡まりあって、はらはら、どきどきの連続です。そして国同士の危機だけではなく、迫り来る異世界<ナユグ>からの危機。
それぞれに、どんな結末を迎えるのか、最終巻が楽しみです。
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凛として

2007-03-11 | 日々のこと。



春のお出かけ第一弾ということで、志村ふくみさんの紬織りを見に滋賀県立近代美術館へ行ってきました。
行けるときに行っておかないと、と常々おとーさんから言われていたのですが、確定申告を提出し、次女の高校入試が終わってから、と心に決めていたのです。先週ようやくどちらも済んでやれやれ・・・と思う間もなく、次から次へといろんなことがあって、ブログも書く気になれないほど凹んでました。
このままではいけないなあ、と、気分転換のつもりでヨッコラショと重い腰を上げました。

京都行きの電車に乗ると、窓の外の風景が遠ざかるにつれ、さまざまなしがらみから開放されていくようです。

前日から風邪で熱を出しているおとーさんのことも(まあ37度台だし)、
次女の中学校最後の親子行事のことも(ペンキ塗りでしたが、去年は出席したし)、
期末テスト中の長女のことも(私の替わりに家事をやってくれたそう)、
わがままばかり言ってる介護の必要となった義父のことも(義母がいるし)、
明け方実家の父の電話で「母の具合がわるい」と言われたことも・・・(さすがに行くのをやめようかと迷いましたが、結局たいしたなくて安心しました)。
しかし、1日出かけるだけなのに、何と大変なこと。


滋賀県立近代美術館へ行くのは初めてです。なんとなく「琵琶湖の見える美術館」というイメージを持っていたのですが、残念ながら山の中。けれど、大学や公園、図書館もあるこの一帯はとても広く静かで、家族でお弁当持ってきてのんびり遊びたいような所です(実際そんな家族も見受けられました)。お天気がよかったので、美術館までの道のりも気持ちのよい散歩コースでした。

美術館自体も広々として、ゆったりした雰囲気。そこに凛とした表情で、志村さんの作品は展示されていました。
志村ふくみさんの紬織りを、こんなふうにまとめて見たのは初めてです。会期中2回の展示替えをされるらしく、第1期「源氏物語Ⅰ」、第2期「源氏物語Ⅱ」、第3期「桜の季節を迎えて」ということでした。私が見たのは「源氏物語Ⅱ」。

初期の格子などは素朴で愛らしい感じを受けますが、源氏物語に出てくる女性をイメージした作品になると洗練されててとても美しいものでした。「明石」は白を基調に水色を配し、海のイメージと明石の君の慎ましやかでどこか物悲しい雰囲気が漂います。「花散里」は薄いピンクと紫の微妙な色合いが美しく、見飽きることがありませんでした。

2月に「新日曜美術館」で紹介された作品もありました。「梔子熨斗目」の鮮やかな黄色。「蘇芳無地」の志村さんが「他の色を受け付けない」と言われた赤。こうやって見ていると、様々な色のなんと贅沢なこと。

ただ、期待していたよりも作品が少ないように思われました。見たかった作品もいくつか展示されてなくて残念。3期とも見ればかなり満足いくのでしょうが。
しかし、今回最近志村さんが始められた、はぎれのコラージュや屏風が展示してあり興味を惹きました。「新日曜美術館」でもそのことを取り上げ、ずっとしまってあったはぎれが新しい作品になったことの喜びを志村さんが語っておられたのです。そのコラージュはまるで現代絵画のようにリズミカルで楽しげです。80歳を超える志村さんに、こんな若々しい感覚がおありだなんて、と感心せずにはいられませんでした。

今は亡き洋画家の三岸節子さんも、ターシャ・テューダーも、そして志村ふくみさんも、私の好きな女性はみんな、年老いてもなお前向きで、自分の好きなことを一途に貫いて生きておられます。
そんな凛とした姿勢が生き方や作品にも反映され、こんなに人を魅了するのでしょうか。
帰りに志村さんのエッセイを一冊買いました。
これで元気になれるかな。
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ひな祭り

2007-03-03 | 食べること。



今日は土曜日で、しかもひな祭りだというのにお仕事でした。
おとーさんの手伝いで、片道1時間半かけて隣の県のI町へ。
朝9時から出かけたけれど、家に帰ってきたのは午後3時。
昼食は帰りの車の中で、パンとおにぎり。
さすがに疲れて、ぐったりでした

しかし、姫が3人(!?)いる我が家で、ひな祭りにお寿司はかかせません。
手抜きでも豪華に見えるお寿司、ということで、サーモンのケーキ寿司を作りました。
ケーキ型にサーモンとシソを敷いて、その上に寿司飯のせて、ひっくり返せばできあがり
他の用事でばたばたしていた私に替わって、途中から長女がつくってくれました(それほど簡単)。

なんだか慌ただしい1日でしたが、無事ひな祭りもお祝いできてやれやれです。
しかし、毎年ひな祭りが終わったあとも、お雛さまを出しっぱなしの我が家。
娘たちの婚期が遅れるのは必至・・・
まあ、親がそうだったから、文句も言えませんけどね~
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春の香り

2007-03-02 | 日々のこと。

事務所の北側の、陽のささないわずかな空き地に、おとーさんが花を育てています。
玄関のある南側には私が植木鉢やプランターを並べているので、ここはおとーさんの趣味の花壇(のつもり)。

そこに植えてあるのは、多すぎて残ってしまったフリージアの球根であったり、どこかでひっそり咲いていたスイセンの苗であったり、毎年タネをおとしてひょろひょろ咲いているコスモスであったり。
普段は建物に遮られて陽が当たらず、夏になると容赦なく西日が射す、というけっして恵まれた環境ではありませんが、おとーさんがこまめに(?)世話をしているせいか、健気にも花は咲いてくれます。

先月、水仙が咲き始めました。
が、ある日、心ない人に引きちぎられていました。
小学生の通学路にもなっているので、こどもがいたずらしたのかもしれません。
それでも、わずかに残った水仙を花瓶に生けると、ふわ~っと春の香りがして、眉間にしわをよせて過した日々に、季節を感じ心和ませてくれました。

私は香りのする花が好き。
季節を、香りで感じさせてくれるから。
特に水仙は、まだ寒さが続く日々に、もうすぐ春だよ~という予感を感じさせてくれるので大好きです。

スイセンといっしょに生けてあるのはネコヤナギ。
光る花は ネコヤナギ 春の陽を待ちながら~って、ともやさんの歌がありましたよね。
このネコヤナギも、河川敷で伐採されていたものだとか・・・。
でもこうやって銀色にかがやいて、我が家に春の訪れ告げてくれます。

もうすぐ沈丁花の花も咲きそうです。
春の香り、待ち遠しいなあ。
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