先日、作陶展「ふだんのちゃわん5」の告知をしましたが、新型コロナウイルス蔓延に伴うこのところの世情の動向に鑑み、4月8日から12日にかけての予定を中止させていただくことにしました。ご了承のほどお願い申し上げます。
作陶展自体は、会場が住宅街にあること、多くの入場者が見込まれないこと、現状では主催側に感染者がいないこと、などから「密閉・密集・密接」の感染リスクは小さいと判断しております。しかし、会場に至る経路については何があってもおかしくないので、中止の判断に至りました。開催準備を練り直し、穏やかな心持でご来場いただけるような折に、改めてご案内を差し上げる所存です。
それにしても、新型コロナウイルス騒動はたいへんなことだと思います。肺炎自体よりも、それで人の往来が止まってしまうことに初めて見る恐怖にも似た不安を覚えています。暮らしというものは、様々な人々の様々な生産活動の循環のような相互連関で支えられるものだと思っていましたが、その動きが止まることで暮らしが崩壊していくことへの不安です。それは破壊行為のない戦争のようなもので、おそらく戦争の真の恐ろしさは、破壊や殺戮よりも、暮らしを支えるということの本質が見えなくなってしまうことにあるのだろうと、今初めて思うようになりました。
健康面だけでなく、諸々皆様のご無事をお祈り申し上げます。また、近いうちに互いに愉快な状況で再会できることを念じております。