久しぶりに日比谷で昼食をとる機会があったので、自分が社会人になりたての頃にしばしば足を運んだ慶楽という中華料理屋に行ってみた。相変わらず繁盛している様子で、客も常連とおぼしき人が多い。席について注文を取りに来た人にチャーハンランチを頼むと、何を思ったのかその店員は慌てて奥へ引っ込み、戻ってくると「卵の炒め物です」という。日本語が通じていないのである。これでは注文が通ったかどうか不安だなと思いつつ待つ事30分。ランチにしては時間がかかり過ぎる。ちょうどお茶を注ぎに来た別の店員に「ずいぶん遅いですね」というと注文を調べてくれた。やはり通っていないようだった。その時点からプロセスが始まるのだから、催促してすぐに料理が出てくるはずもない。空腹ということもあり、少し腹も立ったので、料理が出来る頃を見計らって「時間がないので」と言って店を出てしまった。
末端の労働力の質が高いことが日本経済の競争力を支えていたはずである。それが、今、崩壊の危機に瀕している。もう、慶楽に足を運ぶこともないのだろう。美味しい店だったのに残念である。
末端の労働力の質が高いことが日本経済の競争力を支えていたはずである。それが、今、崩壊の危機に瀕している。もう、慶楽に足を運ぶこともないのだろう。美味しい店だったのに残念である。