東京はだいぶ寒くなってきたと聞いてますが、元気ですか?
先週からバスを使うのをやめて、最寄りの地下鉄の駅まで歩くことにしました。距離は計ったことがありませんが、時間にして徒歩約25分です。地下鉄、というのが少し不安ではありますが、軽便鉄道の駅まで歩くとなると40分程度かかると思われるので、様子を見ながら、通勤経路を考えてみたいと思っています。地下鉄の不安というのは、よく故障で運行が乱れることです。幸い、先週は問題がありませんでしたが、最寄りの地下鉄駅まで来て、電車が動いていないとなると、代替経路はバスで軽便鉄道の駅に出ることになり、大迂回となってしまいます。自宅から職場まで歩くという手もあります。途中、テムズ川を横断しなければなりませんが、歩行者用のトンネルがあり、それを利用すると、おそらく1時間15分程度で着くことができると思います。こちらでは、ほんとうにいろいろな人がいて、着替えや荷物をリュックに入れて氷点下のなかを半袖短パンで走って通勤する人、自転車で通勤する人なども珍しくありません。オフィス街には必ずと言ってよいほど、駐輪場が設置されています。それくらい、自転車通勤は市民権を得ています。かと思うと、歩いても10分くらいの距離をバスで通勤する人もいます。 先週は、こちらに来て初めて、白いご飯を炊いて食べました。インド人や中国人が多いので、ロング・グレインの米なら容易に手に入るのですが、日本の米のようなショート・グレインはなかなか見かけません。たまたま近所にあるスーパーのなかの1軒で見つけました。それを登山にもっていくコッヘルで炊いて食べています。コシヒカリのようなわけにはいきませんが、炊きたてはまずまずの味で、おかずなしでも食べることができます。ロング・グレインは、炒飯にしたりカレーのようなものをかけて食べないと、それだけでは厳しいものがあります。 あと、改めて感じたのですが、白いご飯と卵焼きは素晴らしい組み合わせですね。野菜炒めに鯖の薫製を散らし、それを卵でとじて醤油で味をつけたのですが、卵があるとないとでは、ご飯との相性に格段の違いがあるように思いました。
今住んでいる家に引っ越して来て1ヶ月が経ちましたが、この週末は初めて荷物の配達や買い物の用事がない週末となりました。生活をしていると、いつのまにか不要な物が増えていたりするものですが、不足も過剰も無い生活を心がけたいと考えています。
この週末は「The Darjeeling Limited」という映画を観ました。ウェス・アンダーソンの監督・製作で、いかにも彼らしい作品です。崩壊した家族が、旅を通じて再生するという話で、タイトルが示すように舞台はインドです。ウェス・アンダーソンが監督あるいは製作している作品はこの作品を含めて4本観ました。他の3本は「ザ・ロイヤル・テンネンバウムズ」「イカとクジラ」「ライフ・アクアティック」です。どれも家族の絆をモチーフにしており、「イカとクジラ」以外はコメディです。家族の絆を身近な人間関係のありかたと読み替えると普遍性を帯びた深いテーマと見ることもできるでしょう。観る人によって好き嫌いが別れる作品なので、人に薦めることはしませんが、私はどの作品も好きです。日本では来年3月に「ダージリン急行」というタイトルで公開される予定だそうです。
いよいよ冬本番、健康に気をつけてください。