恵比寿のとある喫茶店で、スコーンと紅茶のセットをいただいていた。そこへ50代後半から60代とおぼしき御婦人3人連れがやって来た。場所柄ということもあろうが、立派な身なりである。とはいえ、女三人寄れば姦しい。いやでも会話が耳に入ってしまう。
3人のなかのひとりの母親は彼女の弟の家族と同居しているという。多少、痴呆の気があり、百貨店などへ出かけては必要があるとも思われない高額商品を買い込んできて困るのだそうだ。そこで、クレジットカードを取り上げてしまったという。これで一安心、と思ったのも束の間。今度は、キャッシュカードで現金をおろして買い物をするようになったという。
以前にも書いた記憶があるのだが、平日の東京メトロ銀座線は、沿線の百貨店の包装紙を抱えた老婦人たちで賑わっている。それを見るたびに、優雅な老後で結構なことだと感心していた。しかし、そうした華やかな消費の陰で右往左往している人々がいたのである。
3人のなかのひとりの母親は彼女の弟の家族と同居しているという。多少、痴呆の気があり、百貨店などへ出かけては必要があるとも思われない高額商品を買い込んできて困るのだそうだ。そこで、クレジットカードを取り上げてしまったという。これで一安心、と思ったのも束の間。今度は、キャッシュカードで現金をおろして買い物をするようになったという。
以前にも書いた記憶があるのだが、平日の東京メトロ銀座線は、沿線の百貨店の包装紙を抱えた老婦人たちで賑わっている。それを見るたびに、優雅な老後で結構なことだと感心していた。しかし、そうした華やかな消費の陰で右往左往している人々がいたのである。