熊本熊的日常

日常生活についての雑記

笑えない

2014年08月02日 | Weblog

 午前中、日本民藝館で濱田庄司展の関連企画である茶話会に参加して、午後に陶芸にでかけて、夜は落語を聴いて来た。

茶話会は茶菓子付きの講演会のようなもので、濱田の孫である濱田琢司氏が濱田の思い出を語った。身内ならではの話があって大変興味深いものだったが、なかでも濱田が最晩年に認知症を患っていたということを初めて聴いて驚いた。長く生きれば身体にはガタが来て死に至るというのは自然なことなのだが、自分のなかの濱田のイメージと認知症とは結びついていなかったので驚いたのである。

落語会は普段はあまり聴かない噺家の会だ。今の妻と暮らしはじめてもうすぐ一年になる。妻は私と付き合う前は落語など聴いたことがなったそうだ。その妻が今日の会の帰り道に「私は今日の噺は笑えなかったな」と宣うた。一緒に暮らすようになってからは落語会は二人で出かけているので、それにしてもまだ10数回しか生の落語を聴いていない人の評である。私も「船徳」の途中で居眠りをしてしまった。このブログの毎年の大晦日にはその年に聴いた落語会の一覧もあるが、私が出かけるのは柳家に偏っていて、そういう趣味なので少し合わないところもあったかもしれない。家に帰ってから、DVDで枝雀の「蛇含草」と小三治の「三年目」を聴き直してみた。どちらも今日の二人よりも若い時分の映像である。芸事というのは生での鑑賞に勝るものはないと思うのだが、こういうときはDVDやネットで視聴できるアーカイブが有り難いと感じる。

本日の演目

対談 三遊亭円楽 桂雀々
「蛇含草」桂雀々
「船徳」三遊亭円楽
仲入
「茶漬幽霊(三年目)」桂雀々

開演 19:00  終演 21:00
国立劇場演芸場 


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1 コメント

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柳家一門 (iina)
2014-10-15 08:25:22

柳家一門は、どなたもうまいです。

噺家は、お囃子とともに出てくるのは好いとして、噺のオチと共に消え失せるのが、落語では一番と思うのですが、小三治は存在感があります。

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