万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

むだ削減大作戦―目安箱の設置を

2009年11月13日 13時09分06秒 | 日本政治
事業仕分け、スポーツ予算もバッサリ(朝日新聞) - goo ニュース
 スーパー・コンピューター開発のための助成金も削減対象となるなど、長期的な視野から見ますと、首を傾げたくなる”事業仕分け”なのですが、むだの削減には、”仕分け人”による一刀両断な手法よりも、国民の多くが納得する方法を考案すべきなのではないでしょうか。そこで、”むだ削減大作戦”と銘打って、以下のような、国民各層からの意見を求める目安箱を設置してはどうかと思うのです。

(1)方法
 郵送およびインターネットの双方での投稿が可能。
(2)事業対象
 全事業。仕分け対象とされていない全ての事業と今後実施される予定のマニフェスト掲載の事業も含む。
(3)投稿者
 国会議員や官公庁に勤務する公務員を含めた全国民。外国人にも関わる政策領域に限定して、外国人も投稿可。
(4)設置方法
 政策のジャンルごとに分けて目安箱を複数設置。官公庁については、別途設置するほうが内部意見として区別できるかもしれない。
(5)準備
 事業予算、事業規模、現状、政策効果についての国民に対する情報提供。

 目安箱で広く集めた意見は、国会内に設置した”目安箱会議”で整理し、報告書を作成。本会議で国民に報告し、予算審議のたたき台とする。また、むだを指摘された事業の所轄官庁は、その事業について再検討を行い、予算要求に反映させる。

 以上の仕組みには、まだまだ工夫する余地がありますが、幅広い国民の意見を反映させる形でむだを削減できるかもしれません。まずは、国民の声を聞いてみることも大事と思うのです。

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コメント (2)
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