万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

NHK会長への批判―民主党はNHKに虚偽の放送をさせたいのか

2014年01月26日 16時15分11秒 | アジア
NHK会長発言を批判=大畠民主幹事長(時事通信) - goo ニュース
 新たに就任した籾井NHKの会長の発言について、民主党の幹事長がクレームを付けていると報じられています。しかしながら、よく考えてもみますと、籾井会長は、事実を述べただけなのです。

 批判の対象となった発言とは、慰安婦制度に関するもので、”肯定するわけではないが、戦時下では他国でもあったはずだ…”とするものです。被害者として日本国を糾弾している韓国もまた、朝鮮戦争時においては軍直轄の制度として運営しており、休戦後も、国連軍や米軍のための施設が設置されていました(朴大統領の父親でもあり、後に大統領に就任した朴正煕氏もその管理者であった…)。ベトナム戦争に至っては、制度そのものは存在しなかったいものの、ベトナム人女性に対してより残酷な虐殺・暴行を働いています。その他の諸国にも、過去において同様の制度があったことは、これまでの調査・研究によって既に実証されており、会長の発言そのものには偽はないのです。にも拘らず、民主党がこの発言を批判するとしますと、民主党は、韓国の代弁者となって、韓国の立場から虚偽に満ちた両国の”歴史認識”を国民に押し付けようとしているとしか思えません。民主党は、中韓の宣伝ドラマのように、日本が悪逆非道を尽くした悪役として描かれている番組でなければ、満足しないのではないしょうか。

 そしてこのことは、民主党が、NHKという公共放送を利用して中韓さながらの情報統制を行い、国民を特定の”歴史認識”や”思想”で洗脳してもよいと考えていることを示唆しています(そして、韓国の国益優先の政党であることも…)。これまでにも、事実を述べただけで発言者が袋叩きになる事例がありましたが、言論の自由を封殺し、事実の隠蔽を許すような悪弊や風潮は、この際、きっぱりと終わらせるべきと思うのです。

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コメント (4)
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