万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

敵軍の爆弾よりも友軍の窓枠を危険視する怪しい人々

2017年12月16日 16時09分28秒 | 国際政治
沖縄の米軍ヘリ窓落下、学校上空回避を要請へ 菅義偉官房長官
沖縄県の普天間基地に隣接する小学校のグランドに米軍ヘリコプターの窓枠が落下した事件は、連日のようにマスメディアで報じられ、日本国政府も対応に追われているようです。しかしながら、この騒ぎ、沖縄県民を含む日本国民に反米意識を引き起こすための、反米活動の一環なのではないでしょうか。

 常識的に考えますと、米軍の活動に伴う落下事件は機体の整備に関する問題であり、米軍でなくとも、こうした事件は何れの軍隊でもあり得ます。整備が不良であれば、自衛隊の軍用機でも起きる得る事件なのです。主因が整備不良であれば、その解決策とは、米軍の整備体制の厳格化であるはずです。また、落下リスクを完全に排除できないならば、小学校が隣接する普天間基地の辺野古への移設計画は、リスク軽減の意味からも、沖縄県民にとりましては望ましいはずなのです。(18日の報道に拠りますと、本事件の原因は、整備士ではなく、操縦士のミスなそうです。何れにしましても人為的ミスであり、米軍基地の有無の問題ではありません…)

 ところが、マスメディア等では、落下事件の原因は、米軍基地の存在そのものにあるかのような報道ぶりであり、現場を視察に訪れた翁長沖縄県知事も、「一番守ってあげなければならないのは子どもたちだ。子どもたちの生命や財産が脅かされている。…」と、怒りを露わにしております。しかしながら、こうした見方は、在日米軍こそが、沖縄県民の命や財産を守っている現実からしますと、あまりにも非常識と言うしかありません。“中国の夢”の実現に向けて、習政権では、尖閣諸島のみならず、沖縄までを領有する計画を有するとされていますが、仮に、人民解放軍が侵攻するような事態となれば、空から落ちてくるのは窓枠ではなく、より強力、かつ、殺傷・破壊力をも備えた爆弾です。その被害は、全住民の命や財産に及びかねないのです。窓枠の落下を怖れるばかりに、爆弾の落下リスクを高める言動をとる人々は、正気の沙汰とは思えません。

あるいは、親中派で知られる翁長知事のことですから、整備問題から人々の関心を逸らしつつ、同事件を基地反対運動と結びつけようとしてい る疑いもあります。朝鮮半島情勢の緊迫化を考えれば、整備不良の原因が、整備士による単なるミスや手抜きではない可能性も潜んでいるからです。ネット情報に依りますと、米軍のCH-53ヘリの整備は大韓航空が請け負っているそうです。過去の事故例からしますと同社の整備が信頼に足るとは言えないものの、北朝鮮等の工作員が整備員として潜入している恐れもあります。文政権の誕生に象徴されるように、韓国には、親北勢力が深く根を張っております。相手国軍隊の整備士を懐柔する、あるいは、整備部門に工作員を送り込み、機体を操縦不能としたり、故意に事故を起こさせる工作活動は、有事における一般的手段の一つでもあります。沖縄県の落下事件には、基地反対派による自作自演の事例もあり、親北・親中ルートを介して、大韓航空の整備士が何らかの工作活動に従事している可能性も否定はできないのです。

 翁長知事の発言やマスメディアの報道に惑わされることなく、沖縄県民の方々には、真の危険とは何かを見抜いていただきたいと思うのです。今般の国際情勢は、最早、無防備こそ平和への道とするユートピア的平和論を許さないのですから。

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