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ナンバンギセル、別名オモイグサ、ハマウツボ科ナンバンギセル属
山野に生える1年生の寄生植物、ススキ、ミョウガ、サトウキビ等の
根によく寄生する。
茎は赤褐色でごく短く、ほとんど地上に出ず、逆三角形の鱗片葉
数個が互生する。
茎のように見える高さ15~20センチの直立した花茎の先に
淡紫色の花を横向きにつける。
花冠は長さ3~3.5センチの筒状で、先は浅く5裂し、ふちは全縁。
萼は黄褐色で淡紅紫色のすじが入り、先端はとがり、下側はほとんど
基部まで裂ける。
果実は果で長さ1~1.5センチの卵球形 花期7-9月
分布 日本全土
徳川時代に、スペイン人やポルトガル人を南蛮人と呼んでいて
その人たちがタバコを吸う陶製のパイプが、花に似ていたので
ナンバンギセルと呼ばれるようになったという。
それ以前の古名は、オモイグサ(思草)と呼ばれて万葉集にも歌われている
「道のべの尾花が下の思草 今さらになどものか思はむ」
(尾花とはススキの事、思草はナンバンギセルのこと)
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ナンバンギセルの芽だし
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上の写真の小さい方を撮っていたら、さらにその下に
出たばかりの芽だしが
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右から2本目の下に、まさに出たばかりの芽があった
初めてナンバンギセルの芽だしを記録した。
昨年の花柄が残っている近くを探したが見つからず、おかしいなと思ったら
1年生なので、毎年タネから発芽する寄生植物だったのね。
数メートル離れて芽だししていたが、何に寄生しているか不明な場所だった。
(花と芽だしは、研究学園の同じ平地林で撮影したが、場所は離れています。)
長野の山岳ツアーガイドをしているKさんから、南蛮煙管を見たいとメールがあり
下調べに行ったら、なんと花が咲いていたり、芽だしがあったりとびっくりの
結果だった。
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ツリガネニンジン、キキョウ科ツリガネニンジン属
筑波山の林道に咲いていた。一度倒れたらしいが再び立ち上がって
花をつけていた。
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上と同じ場所の違う株、同じように斜上して咲いている
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筑波山の林道に咲いていたツルリンドウ、ほとんど白花と言っても
良いような花だった。
ただ、写真は失敗して花の中がボケているので、後で撮り直しに行く