花の詩山の詩

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このブログは「花と山とを友として」の続編です

変わり咲きの節分草を探して星野へ

2018年03月01日 22時12分18秒 | スポーツ・トレッキング
2月27日、うらうらの天気に誘われて、栃木市の星野へ出かけた
この時期になると、毎年節分草を探して出かけるのが日課のようになっている
節分草だ、アズマイチゲだと、折々に花友と出かける相談をする。

今年は例年になく2月の寒さが厳しかったので、節分草の開花も遅れがちで
いつもより1週間遅く日程を組んだ
その下見を兼ねて一人で星野に行ったのである。

まあ、出かけた時間も遅かったが、星野についたら11時20分だった。
平日なのに、駐車スペースは一杯だった。
高齢化社会で平日に出かける人も増えたという訳である。

杉林の下の群生地に行くと、すでにカメラマンが三脚をセットして撮影中だった
こちら側のロウバイはピークを過ぎて薄汚れていた
節分草は毎年撮影しているので、最近はまともな花より、変わり咲きの花を
探して撮影するのが増えた。


まずは節分草の群落写真


二段咲きの節分草


八重咲きタイプの節分草


一見するとキクザキイチゲのような節分草


二つの花が合体したようにしべの塊が2個ある節分草


節分草は、花弁のように見えるのがく片で、本当の花弁はその内側にあり
先が2~4裂して先端が蜜腺化していて黄色を帯びている
ということで、その花弁の先の蜜を吸いに昆虫が来て受粉の役割を果たす
この写真のように、黄色い蜜腺に頭を寄せて夢中で吸っていた
チュウチュウってか(笑)




チュウはいいよね

星野で一つ疑問に思うことが有る。
杉林の下の群生地には、そのすぐ上に外来種の「キバナセツブンソウ」が植えてある
いつもは、進入禁止の網が張ってあるのだが、この日はその網が倒れていて
何人かのカメラマンが撮影していた
私が疑問に思うのは、なぜ節分草の自生地の隣に植えたのか、という事である
外来種との交雑が起きる可能性はないのだろうか
節分草は日本の特産なので、心配したくなるのだ


カタクリの群生地の沢にある座禅草

ここへ初めて来たという二人ずれに、知ったかぶりで説明していたら
下の家から、この辺を管理しているご婦人が出てきて、「いい座禅草を
見ましたか?」というので、「切り株の後ろの座禅草は見ましたが、あとは
いじけた座禅草だけですね」と言ったら「切り株の後ろだけではなくて
外にもいいのが有るんですよ」と言って、「そことそこ」と指さした
(アッリャ私としたことが、見逃していたとは)
「よく見ないとね、わからないのよ」ご婦人が微笑んだ

最近、初めて来たという人が見たいというので案内した時に見つけた
座禅草のいい花だそうである。
そのご婦人が言うことには、カタクリ山のカタクリも鹿に荒らされて
群生がかなり減ったそうである(食べるわけではないと言っていたが)
先年の栃木の集中豪雨の時、座禅草の谷があふれて、土砂が下の湿地を
埋めて、植えた水芭蕉がダメになったそうである


星野に咲くコセリバオウレンの両性花

この花を見て、筑波山系のコセリバオウレンの群生地を思い出した
そして大急ぎてつくばに戻ってきたのだった