ここ数年、毎年のように咲く筑波山の白花カタクリ
私がカメラと三脚をもってカタクリ園に入って行ったら
すれ違った婦人から、白花カタクリが咲いてますよ と
教えていただいた。
実は、私もそれの下見に行ったのだが、こんなに早く咲くとは
思っていなかった。
白花カタクリは、4万株~5万株に一本咲くとか言われている
珍しい花である
普通のカタクリと比べると、花びらの色が色抜けして白いのはもちろんだが
雄しべなどの色や、茎などの色も違う
かの子模様と呼ばれる葉っぱの斑もうっすらとしかついていない。
下に比較のために、普通のカタクリの写真も掲載する
カタクリは、昆虫が来て花粉を運んでくれる典型的な虫媒花で
通常、1本の花茎に1つの花を咲かせます。
花被片(花びら)は、外に3枚、内に3枚の合計6枚があります
1本の雌しべの先端は、わずかに3裂し、長短各3本ずつ6本の
雄しべが、下向きの花の奥からぶら下がります。
花の奥には、緑色の子房があり、基部に蜜腺が発達し、多くの
虫たちが、この蜜を吸いに来ます
花びらの内側についているW型の模様は、虫たちに蜜のありかを
教える印で「蜜標」とか「ハニーガイド」とか呼ばれています
白花カタクリの写真を拡大してみたら、この蜜標も薄くて
判りづらいものとなっています。