越中八尾(えっちゅう やつお)と読みまんねんで~
大阪には八尾市(やおし)という街もおますんやけど。
越中八尾は平成17年4月1日に婦負郡(ねいぐん)八尾町(やつおまち)から
富山市に編入されてしまいましたんや。
越中八尾(やつお)には「おわら風の盆」と呼ぶ300年以上も続くお祭りがおます。
JTBさんが一人でも参加OKのバスツアーをやるとの事で
わても、参加することにしましたんや。
(難波JRA ウインズ前に集合) (9月2日 AM10時10分)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
今時には珍しいニッサンディーゼルの観光バスでんがな。
昔の関連企業だから悪口を言いたくは無いんだけどクッションが悪いバスなんだよね。
AM10時30分に難波をスタートし梅田の茶屋町で、北大阪のお客を乗せたら
定員一杯の42名が1台のバスに詰め込まれたような感じ。
なんでもこの日はJTBだけで7台の観光バスが越中八尾へ向かったんだって。
(北陸自動車道 尼御前SAにて) (石川県小松市)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
ここが最後のトイレ休憩と夕食用の食べ物を仕込むちゅうことですわ。
此処はすぐ近くに源平の古戦場跡がおますんでこんな句碑が置かれてまんな。
(松尾芭蕉の 句碑)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
平家方の老将である斎藤実盛が白髪を黒く染めて出陣したがここ篠原で戦死。
木曾義仲が首実検でその昔、自分を匿って木曽へ逃がしてくれた恩人である
斎藤実盛だと知り涙したという平家物語に出てくる一節でっせ。
さあ~ ここをスタートしたら1時間半ぐらいで越中八尾に到着でんな。
(現在は 富山市八尾) (旧 八尾町当時のマンホールの蓋)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
当時の町の花だったツバキが描かれているんだと思いまんねん。
現在でも人口が約2万1千人と言われてまっから田舎にしては大きい町でんな。
この婦負郡(ねいぐん)八尾町(やつおまち)は江戸時代の初期に当たる
1636年(寛永13年)に加賀藩主・前田利常公から「町建て」の
お墨付きを得たという越中の国では早くから開けた町だったそうですわ。
何せ~ 越中富山藩・前田家(10万石)が創設されたのが3年後の1639年
(寛永16年)でっから、富山藩も本家に繋がる為、遠慮するほどの町でしたんや。
何でも~ 蚕の種は全国の四分の一をここ八尾町が生産し、明治時代でも
蚕の輸出では全国の2割ぐらいを占める有名な産地だったようでっせ。
合わせて和紙の生産も多く越中の国では裕福な街だったようでんな。
(八尾 町民広場から 禅寺橋方向を撮影)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
9月1日~3日まで「おわら風の盆」の期間中は八尾町中心街へ緊急車両以外は
立ち入りが出来まへんのや。
観光バスはここ町民広場で下車し徒歩で禅寺橋を渡り急な坂道を登って行きますんや。
何せ~ 八尾町は坂の街と言われるだけあって、第一歩からこんな感じでっせ。
観光バスはお客を下ろすと2kmぐらい先で路上駐車するそうですわ。
帰りは八尾町がチャーターしたシャトルバスが観光バスまで送ってくれますんや。
(禅寺橋 欄干の飾りパネル)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
橋の欄干まで「おわら風の盆」を描いて町起こしに協力してまんな。
この坂道を登っただけで、お年寄りの方は息切れしてはりましたで。
さてっと~ 「おわら風の盆」が始まる前に八尾の街を歩いてみまひょ~
(おわら資料館 富山市八尾 東町)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
町内の施設には観光客用に床机が置かれてますんや、早くも休憩の方が
座ってはりまっせ、JRの駅から歩いて来た人だったら坂道を3kmでっさかいに。
長い上り坂ばっかりで、さぞや~ お疲れだと思いまっせ。
(北陸銀行 八尾支店)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
「おわら風の盆」の3日間は行員さんや支店長はんも社内外の来賓さんの応対で
大変なようですわ、どっかで見た顔~ 確か「和民」の社長さんがすれ違ったはず。
三重・関宿の銀行さんも同じだったけど、周りに調和するような建物にして
古い町並みの保存に協力しているようでんな。
(八尾 諏訪町 日本の道 百選通り)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
そろそろ~ ぼんぼりに灯が入ったようでんな、八尾には11の集落がおますんや。
その11の支部が「おわら風の盆」ではそれぞれの衣装で町流しや輪踊りをする
それも、衣装や胡弓や三味線などは町の自前で調達し保存しているんだって。
(八尾 諏訪町の通りにて自分撮り)
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(八尾 東町 ぼんぼり)
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(八尾 西町 ぼんぼり)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
「ぼんぼり」は11ある町内の全てが違ったデザインで作られてますんや。
そろそろ暗くなりぼんぼりの灯が町並みを照らしてムードを盛り上げてまっせ。
この「おわら風の盆」期間中は町内の町家は余分な電気は消しているようでんな。
(すっかり暗くなった 八尾の町並み)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
午後5時から~午後7時までが全て休憩と食事の時間だそうですわ。
そろそろ午後7時が過ぎましたんで「おわら風の盆」が始まりまっせ。
町全体が暗いのとマナーとしてフラッシュが使えないので写りの悪い
画像になりましたが、観ておくれやす~
(おわら風の盆 町流し) (上新町支部の皆さん)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
ここ上新町の通りが道路幅では一番広いので見物するには最高の場所でっかな。
こうして午後7時から午後11時までは「町流し」といって自分の町内を往復しては
休憩し、休憩が済んだらまた踊りだすというスタイルのようでっせ。
だから見物客が11ある集落を歩いてそれぞれの踊りを見るという事になりますんや。
(おわら風の盆 女踊りの美人がた)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
11ある支部ですが女性の浴衣は少しずつ柄などは違いますが
締めている帯だけは黒一色で統一されていますわ。
これは昔、浴衣は買えたけど帯は高いので手に入らず、冠婚葬祭用の
黒い帯を使わざるを得なかったという謂れがあるそうでんな。
(地方さんの 胡弓と三味線)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
哀愁をおびた胡弓と三味線の音色に旦那衆が唄う「おわら節」が幻想的な踊りに
なんとも言えない~ おわらの世界を演じてくれますんや。
(長バヤシ)
越中立山 加賀では白山 駿河の富士山 三国一だよ
(ハヤシ)
唄われよ~ わしゃはやす
八尾よいとこ おわらの本場 二百十日を オワラ 出て踊る
(合いの手) (ハヤシ)
唄の街だよ 八尾の町は 唄で糸とる オワラ桑もつむ
(長バヤシ)
三千世界の松ノ木アー 枯れても あんたと添わなきや
娑婆へ出た甲斐がない
(ハヤシ)
唄われようー わしゃはやす
何でも江戸時代には盂蘭盆(うらぼん)の三日間は歌舞・音曲は言うに及ばず
その他いかなる賑わい事でも咎めないとのお達しがあったんだそうな。
面白く町内を練り廻れという、おふれが町役場からあったとか。
この盂蘭盆会の風習が五穀豊穣を願う二百十日の厄日に行われるようになり
豊穣を祈る「風の盆」に変わったと言われてまんな。
最近は賑やかなお祭りが全国的に多いんでっけど、ここ八尾・風の盆は
うら寂しい、だけど上品で幻想的な盆踊りのような行事でっしゃろか。
100万人も観光客が押しかけて「おわら風の盆」が俗化してしまうのが
わてには~ 心配になってしまいましたな。
(八尾 鏡町の ぼんぼり)
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(平成25年度 ガイドブック) (おわら風の盆 行事運営委員会発行)
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(JTB 旅物語 パンフレットより)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
地元の方にお聞きした話によれば、八尾の旅館を1年前ぐらいに予約して2泊ぐらい
観光客が退散した午後11時以降の、「輪踊り」と呼ばれるのが最高なんだって。
おわらの唄が聞こえたら街のあちこちで小さい集団になって男舞いと女舞いが
花(ご祝儀)を頂戴したお店やお屋敷の前で踊るのが慣例になっているそうでっせ。
最終日の9月3日には夜明け近くまで「おわら風の盆」が続くんだそうな。
(八尾 観光会館 パンフレット)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
何せ三日間で100万人近くの観光客が押しかけるので、ゆっくり見物できない~
そんな苦情に八尾町が観光会館で毎月土曜日の二日間だけ11の支部が交代で
「おわら風の盆」を実演してくれるようになったんだって。
八尾町で5月に催される曳山の山車もここに常設展示されているそうですわ。
入場料は1500円ですが年中、おわら風の盆が観れるのは有難いことでんな。
わてが~ 3支部ぐらい観たところで雨が降りだしてきましたんや。
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
ここ「おわら風の盆」に使用する衣装や胡弓や三味線等は町内の自前で調達し
保存する民俗文化財やそうなんですわ。
だから雨が降れば「おわら風の盆」は直ぐに中止になることもあるんだって。
この日も午後9時以降に雨が降ってきたので中止になったんでしょうな。
地元の方によれば「おわら風の盆」の三日間が全て晴れているちゅうのは
少なくてこの時期は秋の雨が良く降るんやそうだっせ。
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
町民広場までは急な坂道を下りて30分ぐらいは、かかりますんや。
残念ながら早めに引き揚げることにしまひょ。
雨に濡れながらシャトルバスを待つこと約45分ぐらいでしたかな。
やっと~ 観光バスへ戻って今度は1時間ぐらい走ってJR金沢駅前の
ビジネスホテルへ入ったのが日付が変わった夜の24時過ぎでしたわ。
この9月1日~9月3日までの三日間は富山市内は勿論のことで
お隣の高岡市や滑川市のホテルは予約で埋まってますんや。
わても~ 最初は青春18きっぷを使いビジネスホテルをと考えて
6月頃にネットで調べたんでっけど、ダメでしたな。
ほんなら~ おわら風の盆はこれでお仕舞いです。
次回は翌日に廻った奥飛騨の白川郷を載せたいと思いま~ それじゃ、さいなら~
大阪には八尾市(やおし)という街もおますんやけど。
越中八尾は平成17年4月1日に婦負郡(ねいぐん)八尾町(やつおまち)から
富山市に編入されてしまいましたんや。
越中八尾(やつお)には「おわら風の盆」と呼ぶ300年以上も続くお祭りがおます。
JTBさんが一人でも参加OKのバスツアーをやるとの事で
わても、参加することにしましたんや。
(難波JRA ウインズ前に集合) (9月2日 AM10時10分)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
今時には珍しいニッサンディーゼルの観光バスでんがな。
昔の関連企業だから悪口を言いたくは無いんだけどクッションが悪いバスなんだよね。
AM10時30分に難波をスタートし梅田の茶屋町で、北大阪のお客を乗せたら
定員一杯の42名が1台のバスに詰め込まれたような感じ。
なんでもこの日はJTBだけで7台の観光バスが越中八尾へ向かったんだって。
(北陸自動車道 尼御前SAにて) (石川県小松市)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
ここが最後のトイレ休憩と夕食用の食べ物を仕込むちゅうことですわ。
此処はすぐ近くに源平の古戦場跡がおますんでこんな句碑が置かれてまんな。
(松尾芭蕉の 句碑)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
平家方の老将である斎藤実盛が白髪を黒く染めて出陣したがここ篠原で戦死。
木曾義仲が首実検でその昔、自分を匿って木曽へ逃がしてくれた恩人である
斎藤実盛だと知り涙したという平家物語に出てくる一節でっせ。
さあ~ ここをスタートしたら1時間半ぐらいで越中八尾に到着でんな。
(現在は 富山市八尾) (旧 八尾町当時のマンホールの蓋)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
当時の町の花だったツバキが描かれているんだと思いまんねん。
現在でも人口が約2万1千人と言われてまっから田舎にしては大きい町でんな。
この婦負郡(ねいぐん)八尾町(やつおまち)は江戸時代の初期に当たる
1636年(寛永13年)に加賀藩主・前田利常公から「町建て」の
お墨付きを得たという越中の国では早くから開けた町だったそうですわ。
何せ~ 越中富山藩・前田家(10万石)が創設されたのが3年後の1639年
(寛永16年)でっから、富山藩も本家に繋がる為、遠慮するほどの町でしたんや。
何でも~ 蚕の種は全国の四分の一をここ八尾町が生産し、明治時代でも
蚕の輸出では全国の2割ぐらいを占める有名な産地だったようでっせ。
合わせて和紙の生産も多く越中の国では裕福な街だったようでんな。
(八尾 町民広場から 禅寺橋方向を撮影)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
9月1日~3日まで「おわら風の盆」の期間中は八尾町中心街へ緊急車両以外は
立ち入りが出来まへんのや。
観光バスはここ町民広場で下車し徒歩で禅寺橋を渡り急な坂道を登って行きますんや。
何せ~ 八尾町は坂の街と言われるだけあって、第一歩からこんな感じでっせ。
観光バスはお客を下ろすと2kmぐらい先で路上駐車するそうですわ。
帰りは八尾町がチャーターしたシャトルバスが観光バスまで送ってくれますんや。
(禅寺橋 欄干の飾りパネル)
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橋の欄干まで「おわら風の盆」を描いて町起こしに協力してまんな。
この坂道を登っただけで、お年寄りの方は息切れしてはりましたで。
さてっと~ 「おわら風の盆」が始まる前に八尾の街を歩いてみまひょ~
(おわら資料館 富山市八尾 東町)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
町内の施設には観光客用に床机が置かれてますんや、早くも休憩の方が
座ってはりまっせ、JRの駅から歩いて来た人だったら坂道を3kmでっさかいに。
長い上り坂ばっかりで、さぞや~ お疲れだと思いまっせ。
(北陸銀行 八尾支店)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
「おわら風の盆」の3日間は行員さんや支店長はんも社内外の来賓さんの応対で
大変なようですわ、どっかで見た顔~ 確か「和民」の社長さんがすれ違ったはず。
三重・関宿の銀行さんも同じだったけど、周りに調和するような建物にして
古い町並みの保存に協力しているようでんな。
(八尾 諏訪町 日本の道 百選通り)
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そろそろ~ ぼんぼりに灯が入ったようでんな、八尾には11の集落がおますんや。
その11の支部が「おわら風の盆」ではそれぞれの衣装で町流しや輪踊りをする
それも、衣装や胡弓や三味線などは町の自前で調達し保存しているんだって。
(八尾 諏訪町の通りにて自分撮り)
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(八尾 東町 ぼんぼり)
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(八尾 西町 ぼんぼり)
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「ぼんぼり」は11ある町内の全てが違ったデザインで作られてますんや。
そろそろ暗くなりぼんぼりの灯が町並みを照らしてムードを盛り上げてまっせ。
この「おわら風の盆」期間中は町内の町家は余分な電気は消しているようでんな。
(すっかり暗くなった 八尾の町並み)
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午後5時から~午後7時までが全て休憩と食事の時間だそうですわ。
そろそろ午後7時が過ぎましたんで「おわら風の盆」が始まりまっせ。
町全体が暗いのとマナーとしてフラッシュが使えないので写りの悪い
画像になりましたが、観ておくれやす~
(おわら風の盆 町流し) (上新町支部の皆さん)
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ここ上新町の通りが道路幅では一番広いので見物するには最高の場所でっかな。
こうして午後7時から午後11時までは「町流し」といって自分の町内を往復しては
休憩し、休憩が済んだらまた踊りだすというスタイルのようでっせ。
だから見物客が11ある集落を歩いてそれぞれの踊りを見るという事になりますんや。
(おわら風の盆 女踊りの美人がた)
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11ある支部ですが女性の浴衣は少しずつ柄などは違いますが
締めている帯だけは黒一色で統一されていますわ。
これは昔、浴衣は買えたけど帯は高いので手に入らず、冠婚葬祭用の
黒い帯を使わざるを得なかったという謂れがあるそうでんな。
(地方さんの 胡弓と三味線)
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哀愁をおびた胡弓と三味線の音色に旦那衆が唄う「おわら節」が幻想的な踊りに
なんとも言えない~ おわらの世界を演じてくれますんや。
(長バヤシ)
越中立山 加賀では白山 駿河の富士山 三国一だよ
(ハヤシ)
唄われよ~ わしゃはやす
八尾よいとこ おわらの本場 二百十日を オワラ 出て踊る
(合いの手) (ハヤシ)
唄の街だよ 八尾の町は 唄で糸とる オワラ桑もつむ
(長バヤシ)
三千世界の松ノ木アー 枯れても あんたと添わなきや
娑婆へ出た甲斐がない
(ハヤシ)
唄われようー わしゃはやす
何でも江戸時代には盂蘭盆(うらぼん)の三日間は歌舞・音曲は言うに及ばず
その他いかなる賑わい事でも咎めないとのお達しがあったんだそうな。
面白く町内を練り廻れという、おふれが町役場からあったとか。
この盂蘭盆会の風習が五穀豊穣を願う二百十日の厄日に行われるようになり
豊穣を祈る「風の盆」に変わったと言われてまんな。
最近は賑やかなお祭りが全国的に多いんでっけど、ここ八尾・風の盆は
うら寂しい、だけど上品で幻想的な盆踊りのような行事でっしゃろか。
100万人も観光客が押しかけて「おわら風の盆」が俗化してしまうのが
わてには~ 心配になってしまいましたな。
(八尾 鏡町の ぼんぼり)
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(平成25年度 ガイドブック) (おわら風の盆 行事運営委員会発行)
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(JTB 旅物語 パンフレットより)
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地元の方にお聞きした話によれば、八尾の旅館を1年前ぐらいに予約して2泊ぐらい
観光客が退散した午後11時以降の、「輪踊り」と呼ばれるのが最高なんだって。
おわらの唄が聞こえたら街のあちこちで小さい集団になって男舞いと女舞いが
花(ご祝儀)を頂戴したお店やお屋敷の前で踊るのが慣例になっているそうでっせ。
最終日の9月3日には夜明け近くまで「おわら風の盆」が続くんだそうな。
(八尾 観光会館 パンフレット)
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何せ三日間で100万人近くの観光客が押しかけるので、ゆっくり見物できない~
そんな苦情に八尾町が観光会館で毎月土曜日の二日間だけ11の支部が交代で
「おわら風の盆」を実演してくれるようになったんだって。
八尾町で5月に催される曳山の山車もここに常設展示されているそうですわ。
入場料は1500円ですが年中、おわら風の盆が観れるのは有難いことでんな。
わてが~ 3支部ぐらい観たところで雨が降りだしてきましたんや。
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ここ「おわら風の盆」に使用する衣装や胡弓や三味線等は町内の自前で調達し
保存する民俗文化財やそうなんですわ。
だから雨が降れば「おわら風の盆」は直ぐに中止になることもあるんだって。
この日も午後9時以降に雨が降ってきたので中止になったんでしょうな。
地元の方によれば「おわら風の盆」の三日間が全て晴れているちゅうのは
少なくてこの時期は秋の雨が良く降るんやそうだっせ。
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町民広場までは急な坂道を下りて30分ぐらいは、かかりますんや。
残念ながら早めに引き揚げることにしまひょ。
雨に濡れながらシャトルバスを待つこと約45分ぐらいでしたかな。
やっと~ 観光バスへ戻って今度は1時間ぐらい走ってJR金沢駅前の
ビジネスホテルへ入ったのが日付が変わった夜の24時過ぎでしたわ。
この9月1日~9月3日までの三日間は富山市内は勿論のことで
お隣の高岡市や滑川市のホテルは予約で埋まってますんや。
わても~ 最初は青春18きっぷを使いビジネスホテルをと考えて
6月頃にネットで調べたんでっけど、ダメでしたな。
ほんなら~ おわら風の盆はこれでお仕舞いです。
次回は翌日に廻った奥飛騨の白川郷を載せたいと思いま~ それじゃ、さいなら~