前回は秋の高山祭の「布袋台」を中心に紹介しましたが
今回は残りの9台をまとめて貼り付けまひょ。
高山祭の山車は屋台(やたい)と呼びますんで、各々の名称も
○○台=まるまるたい と呼ぶのが正式なんだって。
まずは屋台曳き廻しの先頭を勤める「神楽台」から行きまひょ。
(神楽台=かぐらたい)
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秋の高山祭では宵宮である10月9日にはこの神楽台を先頭にして
通常は4台の屋台が下町とよばれる氏子の町内を曳き廻しされますんや。
この「神楽台」は普段に保管する「屋台蔵」も八幡宮の境内になる
一之鳥居の側と云う神聖な場所が選ばれてまっせ。
大太鼓は高山藩3代藩主・金森重勝の寄進だと伝えられてまんな。
屋台曳き廻しの際に「神楽台=かぐらたい」と次に紹介する
「鳳凰台=ほうおうたい」は常に登場するんだって。
残りの2台は毎年交代で「金鳳台=きんぽうたい」と
「仙人台=せんにんたい」が今年は参加したようでんな。
(鳳凰台=ほうおうたい) (重要有形民俗文化財)
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この「鳳凰台=ほうおうたい」は春と秋の高山祭の屋台で
最も大きくて、屈指の美しい屋台だと云われてますんや。
この「鳳凰台」も表参道の入口に「屋台蔵」を持つ事から
11台ある下町の屋台の内でも別格の位置を占めているんでしょうな。
下町は「上一之町~上三之町」他が秋の高山祭の氏子に当たるので
地元では春の高山祭の方を上町と呼び、こちらを下町と呼ぶんだって。
(鳳凰台の 最上部の飾り)
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この「鳳凰=ほうおう」は数年前に屋台曳き廻しの際に電線に
引っ掛かり破損したことがあったようでっせ。
和紙を30枚重ねて下地を作り芯には竹を通してから漆を塗り
その上から金箔を貼り付けて昔通りに新調したんだって。
このように高山では屋台を修復する技術者で協同組合を作り
7分野の匠集団で全国の山車や山鉾なども修復してるようでっせ。
(鳳凰台の前で 写して頂きました)
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次は今年の屋台曳き廻しに参加した「金鳳台=きんぽうたい」と
「仙人台=せんにんたい」を紹介しまっさ。
(金鳳台=きんぽうたい)
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この屋台は神功皇后と赤ん坊を抱いた武内宿禰(たけのうちすくね)
赤ん坊は神功皇后の子供で後の応神天皇だとされてますんや。
全国の八幡宮の祭神はこの応神天皇と神功皇后とされてまっしゃろ。
此処のお祭りも桜山八幡宮の「八幡祭」だから納得の屋台でおます。
(仙人台=せんにんたい)
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最上部の屋根が「唐破風=からはふ」に成っている屋台はこれだけで
古い屋台の形式を残していると云われてますんや。
屋台の祭神である白ヒゲの仙人人形が飾られてまんな。
(神馬台=じんばたい)
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神の使いである白馬と烏帽子姿の白丁人形が名称の由来だそうですわ。
刺繍の胴幕には般若のお面が描かれているユニークな屋台でっせ。
(鳩峯車=きゅうほうしゃ)
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四方が綴れ錦で飾られている奇麗な屋台でっせ。
側面の明人遊苑図=みんじんゆうえんず 前面の雲竜
いずれも、ため息がもれるほどの美しさですわ。
(行神台=ぎょうじんたい)
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祭神は「役の行者=えんのおずね」でその昔、この地を
繁栄させたと云う伝説から来ているようでっせ。
朱塗りの玉垣や密教の法具など個性的な屋台でんな。
(豊明台=ほうめいたい)
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応神天皇の幼名である豊明宮(とよあけのみや)から付けられたようで
輝く大きな鳳凰や菊花の彫刻など豪華な屋台になってまっせ。
(宝珠台=ほうじゅたい)
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最上部の棟飾りに雄と雌一対の大亀が乗っている面白い屋台でっしゃろ。
名前の通り屋根飾りは宝珠が光り輝いているように見えますんや。
これで本年屋台曳き揃えに表参道に並んだ9台を全て紹介しましたで。
修理中の「大八台=だいはちたい」だけ今年は見れまへんでしたが
大きな車輪が特徴で御所車の大八車をイメージしているんだって。
それでは高山の古い街並みを散策しながら高山陣屋へ向かいまひょ。
(八幡宮の表参道 甘党の店 甚兵衛)
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この店で5年前に息子の家族とドライブに来て内の奥さんと
田舎ぜんざいを食べたことを思い出しましたで。
覗いたらさすがにお祭りで満員のようでしたわ、パスしまひょ。
(国の重要文化財 吉島家住宅) (高山市大新町)
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昭和41年(1966年)に明治時代に作られた民家としては
初めて国の重要文化財に指定された建物なんだって。
内部は梁と束柱が縦横の無尽に交差したダイナミックな構造でっせ。
それよりも外の珍しい物を紹介しまひょ。
(火垣の 説明板 国の重要文化財)
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(吉島家住宅 外側の火垣)
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お隣りの日下部民芸館と此処にしか無い珍しい物と書かれてまんな。
何処となく見たような感じもするんやけど野暮な詮索は止めときまひょ。
重要文化財に指定されるぐらいだから貴重な物なんでしょうな。
(高山市 下二之町 古い街並み)
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(屋台蔵 下二之町 神馬台)
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普段は高山祭の屋台は最上部の三階に当たる部分を二階部分に収容し
この屋台蔵に各々の町内で保存されているんだって。
秋の高山祭で屋台は桜山八幡宮へ出払ってるのでお神酒などを
入口にお供えして屋台蔵は解放された状態になってますな。
(高山市 下三之町 お祭りの大提灯)
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安川通りを挟んで北側を歩いて来ましたがここが下三之町ですが
安川通りを越えて南側は上三之町と住所が変わりまんねんで。
上一之町~上三之町は春の高山祭の氏子さんの住む街でおます。
(高山市 上三之町 酒造メーカーさん)
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今までは軒先に高山祭の提灯が各々の家に掲げられてましたでしょ。
上三之町を含めて上町に入ると普段の高山の街並みに成りましたで。
秋の高山祭から人が流れて来て、何時もより人出は多い感じですわ。
(飛騨牛 にぎり寿司の店)
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5年前に通った時は飛騨牛のコロッケの店じゃなかったかしら?
回転寿司では牛のにぎり寿司が見られるけど飛騨牛もやりだしたんだ。
こんな行列までして飛騨牛のおにぎり寿司を食べたいとは思わないな。
(高山 上三之町 標識)
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(赤い中橋で 自分撮り)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
高山へ観光で来られた方なら高山陣屋の前から眺めた赤い中橋でっせ。
春の高山祭にはこの辺りで「からくり人形」の屋台が3台並ぶそうですわ。
春の高山祭は中橋を渡る屋台が桜と共に写した写真が有名でっかな。
(高山陣屋 周囲の画像)
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今まで高山市には観光で4回ぐらい来てますんや。
古い街並み保存地区に眼が行き高山陣屋は見学をする機会がおまへんでした。
今回は高山市内のホテル泊りなので入場してみまひょ。
江戸時代の代官や郡代の建物はここ高山にしか残って居ないんだって。
貴重な建物だと云うんで今回は430円を払って入場しましたで。
(高山陣屋 入場券 430円)
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(高山陣屋 玄関)
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(高山陣屋跡 説明板)
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江戸時代の元禄5年(1695年)から172年間に渡り飛騨の国は
天領として初期は高山代官が後には高山郡代が置かれたんだって。
飛騨一国の全てが天領だったのは、記憶では此処だけのはず。
飛騨は殆んどが山林でお米は約5万石ぐらいしか取れないとか
そんな訳でお隣の越前の国の天領を加え10万石にしたようだっせ。
まあ~ 飛騨の木材と飛騨の匠を支配するのが狙いだったんですな。
(高山陣屋 玄関の間)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
床の間には青海波模様が描かれているのは10万石の格式を誇る
陣屋の玄関だと云う事を示しているんだって。
お代官様なら5万石クラスだけど飛騨一国となれば10万石で
郡代さまが統治する江戸幕府でも位の高い役職だったようでっせ。
陣屋の内部を写しましたので紹介しまひょ。
(高山陣屋 御役所=おんやくしょ)
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江戸幕府から派遣された郡代(代官)や手付・手代が勤務した部屋で
幕府からの指令を飛騨の国に伝える執務室ちゅう感じでんな。
壁の向こうにも部屋が見えてまっけど、あちらは地元の小役人や町役が
控えていて、この御役所(おんやくしょ)から命令が出されたそうですわ。
(高山陣屋 大広間)
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公式の儀式や行事を行う時にだけ使用した部屋だそうですわ。
三つのランクに分かれていて郡代(代官)は一番奥の間に座り役職や
位によって中の間そして一番下の間と座る位置が決まって居たそうな。
全部で49畳の広さがあるとパンフレットには書いてますわ。
(高山陣屋 郡代の私的な居間)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
隣に奥方様の部屋も在るので郡代(代官)さまは夫婦同伴で赴任してたんだ。
他は大部屋しかないので警護の武士や事務方は単身で赴任していたのかしら?
それとも高山の街中に小さい屋敷を借りていたのかな。
(高山陣屋 御白州=おしらす)
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なるほど~ 砂利を敷き白く見えるから御白州と云うんだね。
此処は刑事関係の吟味だけに使用された北側の御白州で、もう一つ
南側に民事を専門に吟味する簡単な御白州もありまんねんで。
こちらは拷問に使う器具なども置かれていて恐ろしい画像でっしゃろ。
(高山陣屋 御蔵=おんくら)
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元禄8年に高山城から移された日本一古い御蔵(おんくら)なんだって。
8つの蔵から出来ていて各々が年貢米2000俵を保管出来たとか。
でも、ここから年貢米を江戸に運ぶのには苦労したんじゃないのかしら?
御蔵の内部は古文書などが展示されているので撮影禁止でしたわ。
珍しいものを見つけましたで。
(石置長榑葺=いしおきながくれぶき) (屋根の模型)
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5年前に息子がこの高山陣屋の横の駐車場に車を止めたことがあり
高山陣屋の建物の屋根に石が載せてあるのは知ってましたんや。
でも何故なのかは分からない状態での再訪問でした。
飛騨地方では昔から「榑=くれ」と呼ばれる栗や桜などの板を
何層にも重ねて屋根に使用することが続いたんだって。
雪深い土地なので手に入りやすい木材の板を均一に加工して
屋根に使う事が生活の知恵だったようでんな。
確か洛中洛外絵図と云われる室町時代を描いた絵巻物にも
同じような石を載せた家屋を見たような記憶がおますな。
大事な蔵には「榑=くれ」」の板で作った屋根に石を載せると云う
風習があるんだね、現在はここ高山陣屋の御蔵でしか見れないけど。
(高山駅前 広小路通りの道路標識)
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(今夜のホテル 桜庵=おうあん) (高山市花里町)
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今回は長く成りましたがこれでお仕舞いにしまひょ。
次回は飛騨の高山から越中富山への旅を紹介しまっさ。
ほんなら、今日はこれで、さいなら~♪
今回は残りの9台をまとめて貼り付けまひょ。
高山祭の山車は屋台(やたい)と呼びますんで、各々の名称も
○○台=まるまるたい と呼ぶのが正式なんだって。
まずは屋台曳き廻しの先頭を勤める「神楽台」から行きまひょ。
(神楽台=かぐらたい)
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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
秋の高山祭では宵宮である10月9日にはこの神楽台を先頭にして
通常は4台の屋台が下町とよばれる氏子の町内を曳き廻しされますんや。
この「神楽台」は普段に保管する「屋台蔵」も八幡宮の境内になる
一之鳥居の側と云う神聖な場所が選ばれてまっせ。
大太鼓は高山藩3代藩主・金森重勝の寄進だと伝えられてまんな。
屋台曳き廻しの際に「神楽台=かぐらたい」と次に紹介する
「鳳凰台=ほうおうたい」は常に登場するんだって。
残りの2台は毎年交代で「金鳳台=きんぽうたい」と
「仙人台=せんにんたい」が今年は参加したようでんな。
(鳳凰台=ほうおうたい) (重要有形民俗文化財)
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この「鳳凰台=ほうおうたい」は春と秋の高山祭の屋台で
最も大きくて、屈指の美しい屋台だと云われてますんや。
この「鳳凰台」も表参道の入口に「屋台蔵」を持つ事から
11台ある下町の屋台の内でも別格の位置を占めているんでしょうな。
下町は「上一之町~上三之町」他が秋の高山祭の氏子に当たるので
地元では春の高山祭の方を上町と呼び、こちらを下町と呼ぶんだって。
(鳳凰台の 最上部の飾り)
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この「鳳凰=ほうおう」は数年前に屋台曳き廻しの際に電線に
引っ掛かり破損したことがあったようでっせ。
和紙を30枚重ねて下地を作り芯には竹を通してから漆を塗り
その上から金箔を貼り付けて昔通りに新調したんだって。
このように高山では屋台を修復する技術者で協同組合を作り
7分野の匠集団で全国の山車や山鉾なども修復してるようでっせ。
(鳳凰台の前で 写して頂きました)
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次は今年の屋台曳き廻しに参加した「金鳳台=きんぽうたい」と
「仙人台=せんにんたい」を紹介しまっさ。
(金鳳台=きんぽうたい)
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この屋台は神功皇后と赤ん坊を抱いた武内宿禰(たけのうちすくね)
赤ん坊は神功皇后の子供で後の応神天皇だとされてますんや。
全国の八幡宮の祭神はこの応神天皇と神功皇后とされてまっしゃろ。
此処のお祭りも桜山八幡宮の「八幡祭」だから納得の屋台でおます。
(仙人台=せんにんたい)
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最上部の屋根が「唐破風=からはふ」に成っている屋台はこれだけで
古い屋台の形式を残していると云われてますんや。
屋台の祭神である白ヒゲの仙人人形が飾られてまんな。
(神馬台=じんばたい)
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神の使いである白馬と烏帽子姿の白丁人形が名称の由来だそうですわ。
刺繍の胴幕には般若のお面が描かれているユニークな屋台でっせ。
(鳩峯車=きゅうほうしゃ)
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四方が綴れ錦で飾られている奇麗な屋台でっせ。
側面の明人遊苑図=みんじんゆうえんず 前面の雲竜
いずれも、ため息がもれるほどの美しさですわ。
(行神台=ぎょうじんたい)
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祭神は「役の行者=えんのおずね」でその昔、この地を
繁栄させたと云う伝説から来ているようでっせ。
朱塗りの玉垣や密教の法具など個性的な屋台でんな。
(豊明台=ほうめいたい)
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応神天皇の幼名である豊明宮(とよあけのみや)から付けられたようで
輝く大きな鳳凰や菊花の彫刻など豪華な屋台になってまっせ。
(宝珠台=ほうじゅたい)
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最上部の棟飾りに雄と雌一対の大亀が乗っている面白い屋台でっしゃろ。
名前の通り屋根飾りは宝珠が光り輝いているように見えますんや。
これで本年屋台曳き揃えに表参道に並んだ9台を全て紹介しましたで。
修理中の「大八台=だいはちたい」だけ今年は見れまへんでしたが
大きな車輪が特徴で御所車の大八車をイメージしているんだって。
それでは高山の古い街並みを散策しながら高山陣屋へ向かいまひょ。
(八幡宮の表参道 甘党の店 甚兵衛)
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この店で5年前に息子の家族とドライブに来て内の奥さんと
田舎ぜんざいを食べたことを思い出しましたで。
覗いたらさすがにお祭りで満員のようでしたわ、パスしまひょ。
(国の重要文化財 吉島家住宅) (高山市大新町)
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昭和41年(1966年)に明治時代に作られた民家としては
初めて国の重要文化財に指定された建物なんだって。
内部は梁と束柱が縦横の無尽に交差したダイナミックな構造でっせ。
それよりも外の珍しい物を紹介しまひょ。
(火垣の 説明板 国の重要文化財)
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(吉島家住宅 外側の火垣)
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お隣りの日下部民芸館と此処にしか無い珍しい物と書かれてまんな。
何処となく見たような感じもするんやけど野暮な詮索は止めときまひょ。
重要文化財に指定されるぐらいだから貴重な物なんでしょうな。
(高山市 下二之町 古い街並み)
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(屋台蔵 下二之町 神馬台)
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普段は高山祭の屋台は最上部の三階に当たる部分を二階部分に収容し
この屋台蔵に各々の町内で保存されているんだって。
秋の高山祭で屋台は桜山八幡宮へ出払ってるのでお神酒などを
入口にお供えして屋台蔵は解放された状態になってますな。
(高山市 下三之町 お祭りの大提灯)
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安川通りを挟んで北側を歩いて来ましたがここが下三之町ですが
安川通りを越えて南側は上三之町と住所が変わりまんねんで。
上一之町~上三之町は春の高山祭の氏子さんの住む街でおます。
(高山市 上三之町 酒造メーカーさん)
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今までは軒先に高山祭の提灯が各々の家に掲げられてましたでしょ。
上三之町を含めて上町に入ると普段の高山の街並みに成りましたで。
秋の高山祭から人が流れて来て、何時もより人出は多い感じですわ。
(飛騨牛 にぎり寿司の店)
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5年前に通った時は飛騨牛のコロッケの店じゃなかったかしら?
回転寿司では牛のにぎり寿司が見られるけど飛騨牛もやりだしたんだ。
こんな行列までして飛騨牛のおにぎり寿司を食べたいとは思わないな。
(高山 上三之町 標識)
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(赤い中橋で 自分撮り)
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高山へ観光で来られた方なら高山陣屋の前から眺めた赤い中橋でっせ。
春の高山祭にはこの辺りで「からくり人形」の屋台が3台並ぶそうですわ。
春の高山祭は中橋を渡る屋台が桜と共に写した写真が有名でっかな。
(高山陣屋 周囲の画像)
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今まで高山市には観光で4回ぐらい来てますんや。
古い街並み保存地区に眼が行き高山陣屋は見学をする機会がおまへんでした。
今回は高山市内のホテル泊りなので入場してみまひょ。
江戸時代の代官や郡代の建物はここ高山にしか残って居ないんだって。
貴重な建物だと云うんで今回は430円を払って入場しましたで。
(高山陣屋 入場券 430円)
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(高山陣屋 玄関)
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(高山陣屋跡 説明板)
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江戸時代の元禄5年(1695年)から172年間に渡り飛騨の国は
天領として初期は高山代官が後には高山郡代が置かれたんだって。
飛騨一国の全てが天領だったのは、記憶では此処だけのはず。
飛騨は殆んどが山林でお米は約5万石ぐらいしか取れないとか
そんな訳でお隣の越前の国の天領を加え10万石にしたようだっせ。
まあ~ 飛騨の木材と飛騨の匠を支配するのが狙いだったんですな。
(高山陣屋 玄関の間)
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床の間には青海波模様が描かれているのは10万石の格式を誇る
陣屋の玄関だと云う事を示しているんだって。
お代官様なら5万石クラスだけど飛騨一国となれば10万石で
郡代さまが統治する江戸幕府でも位の高い役職だったようでっせ。
陣屋の内部を写しましたので紹介しまひょ。
(高山陣屋 御役所=おんやくしょ)
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江戸幕府から派遣された郡代(代官)や手付・手代が勤務した部屋で
幕府からの指令を飛騨の国に伝える執務室ちゅう感じでんな。
壁の向こうにも部屋が見えてまっけど、あちらは地元の小役人や町役が
控えていて、この御役所(おんやくしょ)から命令が出されたそうですわ。
(高山陣屋 大広間)
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公式の儀式や行事を行う時にだけ使用した部屋だそうですわ。
三つのランクに分かれていて郡代(代官)は一番奥の間に座り役職や
位によって中の間そして一番下の間と座る位置が決まって居たそうな。
全部で49畳の広さがあるとパンフレットには書いてますわ。
(高山陣屋 郡代の私的な居間)
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隣に奥方様の部屋も在るので郡代(代官)さまは夫婦同伴で赴任してたんだ。
他は大部屋しかないので警護の武士や事務方は単身で赴任していたのかしら?
それとも高山の街中に小さい屋敷を借りていたのかな。
(高山陣屋 御白州=おしらす)
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なるほど~ 砂利を敷き白く見えるから御白州と云うんだね。
此処は刑事関係の吟味だけに使用された北側の御白州で、もう一つ
南側に民事を専門に吟味する簡単な御白州もありまんねんで。
こちらは拷問に使う器具なども置かれていて恐ろしい画像でっしゃろ。
(高山陣屋 御蔵=おんくら)
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元禄8年に高山城から移された日本一古い御蔵(おんくら)なんだって。
8つの蔵から出来ていて各々が年貢米2000俵を保管出来たとか。
でも、ここから年貢米を江戸に運ぶのには苦労したんじゃないのかしら?
御蔵の内部は古文書などが展示されているので撮影禁止でしたわ。
珍しいものを見つけましたで。
(石置長榑葺=いしおきながくれぶき) (屋根の模型)
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5年前に息子がこの高山陣屋の横の駐車場に車を止めたことがあり
高山陣屋の建物の屋根に石が載せてあるのは知ってましたんや。
でも何故なのかは分からない状態での再訪問でした。
飛騨地方では昔から「榑=くれ」と呼ばれる栗や桜などの板を
何層にも重ねて屋根に使用することが続いたんだって。
雪深い土地なので手に入りやすい木材の板を均一に加工して
屋根に使う事が生活の知恵だったようでんな。
確か洛中洛外絵図と云われる室町時代を描いた絵巻物にも
同じような石を載せた家屋を見たような記憶がおますな。
大事な蔵には「榑=くれ」」の板で作った屋根に石を載せると云う
風習があるんだね、現在はここ高山陣屋の御蔵でしか見れないけど。
(高山駅前 広小路通りの道路標識)
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(今夜のホテル 桜庵=おうあん) (高山市花里町)
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今回は長く成りましたがこれでお仕舞いにしまひょ。
次回は飛騨の高山から越中富山への旅を紹介しまっさ。
ほんなら、今日はこれで、さいなら~♪