原キョウコ ダンスセラピーラボ

ダンスセラピーという手法を通して心身の解放をサポートし、心と身体と魂をつなぐことを目標に、研究を重ねている場です。

前回の大阪WSで起こったこと。(その1)

2014-05-14 | 首都圏以外でのワークショップ
5/23,24と「表現と癒しの間で」vol.9を開催します。

前回は昨年の秋でした。
そのときに起きたこと。
いつも大阪WSのすてきなフライヤーを作ってくださるデザイナーで、俳優でもあるオットー高岡さんが
ご自身で体験したことを書いて下さいました。

とても丁寧に書いて下さっているので、
初めて参加する方や、これから受講してみたいという方にはぜひ読んでいただきたいです。

ご本人の許可をいただき、ここに掲載します。

その1は一日目のことです。

オットーさんの人柄がわたしは大好きなのですが
人柄そのままのあたたかい、素直な文章が気持いい。

***************

【 イメージの旅の記録 】

オットー高岡

2013年10月4日、5日の二日間、ワークショップVol.8に参加させていただきました。
僕はこのワークショップのVol.1から参加させて貰っているので、
もう8回目になります。
Vol.1に参加したとき、始めのうちは少し緊張していましたが、なれてくるに従って力が抜け、
重力に任せて立っている自分の身体の状態がどんなものかということを感じました。

2度目か3度目のとき、自分の手からなにかエネルギーのようなものが出てくる、不思議な感覚を感じて驚きました。
この感覚は、どこか抽象的でうまく説明が出来ないけど、
僕はお芝居をしていて舞台でよく言われる「おりてくる」感覚を知っていたので、
それに近いものとして納得のいく感覚でした。

科学的に言うと、なんたらフィンとかの脳内物質がでてるとか、α波がでてるとかいう状態になるのかもしれませんが、
身体がリラックスしているということと、心がイメージを持っているということ
(お芝居の役作りというのは心が確固としたイメージを持つことに近いと僕は思っています)によって、
得られる感覚ではないかと考えています。
そのような体験を通して、普通に思っている以上に身体と心には密接な関係があるという意識と、
身体がリラックスしている状態とはどんな感じのものなのかということを知ることが出来たと思っています。

このワークショップには、無理をしないこと。自分の身体の声を聞こうとすること。
ストレッチであれなんであれ、やりたくないときはやらなくていいこと。
また、欠伸でも涎でも出てくるものを無理にとめないこと。
などの基本ルールがあり、僕には、このルールがリラックスできる安心感を与えてくれます。
参加者はだいたい10人から20人までですが、ワークショップの各セッションは、その日の参加者によって、毎回、違った空気感をもちます。
今まで参加した8回が8回ともずいぶん違った印象になりました。

さて、今回のVol.8で、僕が感じたことを順を追ってレポートしたいと思います。
最初のレッスンは4日、金曜日の夜です。参加者はお仕事帰りの人が多いので、ゆっくりと身体をリラックスさせるストレッチがメインです。
僕は、始まる前に会場の設営などの作業があり、始まるときにはすでに一汗かいてからだの暖まった状態でした。
いままでに何度も受けているセッションなので、気分はとても落ち着いていました。
ただ、前日にあまり寝ていなかったので、今日のセッションで寝てしまうかもしれないと思いながら、
原さんのナビゲーションを聞きながら寝るのも、気持ちいいかもと思っていました。

最初に、大まかに3回のワークショップのメニューの雰囲気を話されたとき、比較的、
内省的な雰囲気のセッションになりそうな感じがしました。
僕はちかごろ、激しく動くと息が切れやすいので、今回はあまり激しくならない感じがしたので、これも安心材料でした。
気軽な雑談風のおしゃべりで、参加者それぞれの今の状態を話してシェアしながら、
ゆっくりとストレッチに入っていきます。
呼吸を整えながらゆっくりとストレッチをしますが、僕はいつもゆっくり過ぎて追いつかないところがあるのですが、
まあいいや、という気分でした。もともと、途中で寝てもいいくらいでしたから、気がらくなんです。
丁寧に足の指をほぐしていると、手のひらがとてもしっとりとつやつやしてきて手が温かいのを感じました。
欠伸が山ほど出ましたが、あまり気にならず、身体がゆるんでいきました。
静がな音楽を聴きながら、原さんのナビを聞いていました。
全身の力を抜いて仰向けに寝たとき、自分の好きな場所に寝ころんでいるイメージを持つようにというナビが聞こえました。

いつもなら、僕は海辺の砂浜に寝ころんでいるイメージが好きなのですが、
今回は、自分が湿地帯の泥になったイメージが自然と浮かんできました。
いつもと違ったのは、自分がそこに寝ているのではなく、自分は泥になっていて身体がなくなっている感じでした。
実際に自分の目に見えているのは、会場の天井のはずですが、湿地帯に生えている樹木を通して空が見えていた気がします。
そこから、ゆっくりたちあがっていきます。すとん、という感じでたっていました。
このときに、風景をイメージするようにという声をきいて、
みえてきたのは地平線まで続く緑の原といちばん遠くにある1本の木の風景でした。
少し寂しくて、大きいのか小さいのかよくわからない木でした。

この回、最後のセッションは「ふれるワーク」でした。
相手の男性はよく知っている人だったので、あまり気を使わないで自分の気分のままにふれてやろうと思いました。
すでに、気分がとても楽で、ハグしてもなにしても平気な感じ。
自分の手が、とても温かくなっているのをわかっていたので、これでふれたら、気持ちいいはずだという確信があり、
いっぱい暖めてやろうとおもいました。
相手を癒そうとか思わずただ寄り添うようにいわれましたが、
自分の暖めてやろうという気分を変えることは出来ませんでした。
交代して、自分がふれられる側になっても、思いっきりゆだねることが相手にとっていい気がして、
イメージはほとんどネコになっていました。
全体にとても楽な気持ちで日頃の自分や現実的な悩みから遠く離れてしまった気分で、
初日のセッションをおえました。

会場近くのお店で乾杯して軽めの打ち上げのあと、帰りに、前からときどき好きで食
べていた駅前のきつねうどんが食べたくなって、電車を1本遅らせてあったまって帰りました。


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