今日、とてもいい天気でした。それで、午後から伊勢市・河崎の一箱古本市に出かけました。
午前中は仕事で、お昼は雑炊食べたから、ホントは横になりたい気分だったけれど、とりあえず行ってみました。不安だった駐車場も、どうにかクルマを止められたから、わりと余裕綽々で、河崎の商人市をフラフラしました。お昼下がりで、もう終わり間近で、みんな最後の力をふりしぼってお店をされていました。
その中で、うちの奥さんは、伊勢で焼き物をされている方の器を二つ買いました。なかなか素早い対応でした。
勢田川沿いの道を歩いていると、今日のいろんなイベントのためのディスプレイが川の中にまで仕掛けられていました。でも、SEが少し流されています。もう少し私たちが来るのが早かったら、文字もそろっていたかな。
とりあえず、お昼下がりの光と、川の映り込みです。意外とキレイ!
青い夏みかんも見つけました。あと一ヶ月くらいしたら、もう少し黄色くなるかな。楽しみですね。
私は、この年になって、初めて夏みかんのおいしさに目覚め、もう冬は寝ても覚めても夏みかんになってしまいます。もう食べまくり、ヨーグルトかけまくりです。その楽しいシーズンはあともう少し先です。
とかなんとか言いながら(?)、いよいよ古本市の会場です。
川沿いにいくつもの売り手さんたちがいます。今年は鳥取から参加した女性もいたそうです。本当なら、「鳥取から参加されたんですか。 伊勢はどうですか?」とか、「鳥取ではどんな活動されているんですか?」とか、会話を楽しめばいいのに、私たちにはどうもその余裕がなかった。
去年まで三年連続で参加したのに、今年は不参加だし、私たちって、ホントに人との付き合いがうまくないんです。
ああ、という間に、どんどんお店を素通りして、このまま手ぶらで帰るかという時、
女の人のコンビによるブースがあって、そこで竹内浩三さんの本を売るというのが最大のテーマだったという方たちに出会いました。そのお二人から、「竹内浩三楽書き詩集 まんがのよろづや」(よしだみどり編 藤原書店 2005)というのを買わせてもらいました。なんと、割引してもらって400円でした。
「もう、この最後の一冊を売ったから、私ら満足やわ」と言われてしまった。
そうか。何かテーマを持って参加しなきゃいけなかったんだ。私たちは漫然と座っているだけだったもんな。もう来年は不参加かもしれない。いや、そもそも来年も続くかどうか。とにかく、イベントは参加することに意義があるのに、私たちはただの通過者になってしまって、それが残念ではあったのです。
さて、浩三さんは、詩を書いたり、マンガを描いたり、あれこれと才能を発揮した人だったんです。残されたものに色を付けたのが、こんな感じです。
ヘタウマ漫画というのか、ユーモア精神もあふれるほど持っていた方でした。でも、戦争にとられ、そのまま亡くなってしまった。戦争って、そんなものでした。
だからこそ、私たちは、そういう虚しさ・悔しさをかみしめなくてはと思います。
今日も、何だか落ち着きませんね。どうしたのかな。とにかく、浩三さんの本をゲットしました!