最近、うちのカーポートのパッションフルーツ、すごく元気です。三年くらい前、うちに来た時は、鉢植えにされて、小さくまとまっていましたし、そんなに広がる気配はありませんでした。
それから三年、プラスチックの屋根のところに取っ掛かりをつけてもらって、少しずつ伸びて見せるか、という気になったのか、着実に広がって、うちの子のクルマを覆いつくすようになりました。
ハッションフルーツのトンネルから、うちの子のクルマは出動する感じです。そうです、あのサンダーバードの感覚ですね。なかなかカッコイイというのか、パッションフルーツというのが可愛らしいというべきか……。
たぶん、鉢が割れてしまって、根っこを地面に伸ばし始めたのがきっかけなのかもしれません。あまり豊かな土地質ではないと思うんだけど、自由に伸び伸びできるのはやはりいいんだろうな。
同じ環境にあるブドウは、まだ鉢から伸びているだけなので、何年経っても元気がありません。いっそのこと鉢から取り出してやるかと思うのだけれど、それをしてやる知恵がありません。ブドウはどうして欲しいんだろう。どこか違うところに植えてあげた方がいいのかもしれない。何とかしてあげたいです。いつも思っているんだけど……。
伊賀焼まつりから帰宅して、すぐに大阪に向かいました。夕焼けの向こうの大阪へ向かう。何と充実した三連休だったんでしょう。
五位堂あたりから見上げる二上山も、楽しく見えました。近鉄に乗ってて、ウキウキ写真撮っているなんて、あまりないことです。いつもなら、ドヨヨンと重い気分で、
「ああ、また大阪でたいしたこともしないで、適当に家族とお酒飲んで、それで、母の話を聞いて、それで終わり、何だかつまらない」
という感じだったはずなのに、この日の夕方は、ウキウキしていた。
たぶん、伊賀焼まつりの余韻が残っていたんでしょう。
こちらは奥さんと二時間ドライブして会場に行き、二時間いろんなものを見て、カップを一つ買って、また二時間かけて帰ってきただけでした。でも、いつものことをして、いつもの楽しみなんだけど、それなりに充実していた。
今年は、雲林院康成さんという人のカップを買いました。五百円でした。
赤い下地が見えます。もっと赤を強調したものもありました。でも、白い釉薬にコロリとやられてしまう私は、ついつい白が多い、このうつわを選びました。
赤ワインを入れて飲むとか、焼酎のお湯割りとか、水割りとか、あれこれ想像します。ビールもいいかな。とにかく、うつわに入れて飲むことばかりイメージしていますね。
とにかく、この雲林院さんという人は、1973年の京都市生まれ、イタリア、愛知、ニュージランドで研修を積み、2016年より伊賀で独立したそうです。
だから、今まで見たことのない作家さんだったんですね。うちの奥さんがコロリとなるイケメン陶芸家ではなくて、わりとワイルドな風貌で、私は人柄が信頼できそうな作家さんだなと思いました。これからどんなになっていくのか、わからないけれど、また来年にも出会いがあれば、声をかけてみたい作家さんです。
それなのに、うちの奥さんは、あまり認めてくれない感じでした。まあ、まだとんがっている部分があるので、それをいかにソフトに見せるか、それが大事でしょうか。
私はこの飲み口の赤(写真では黒っぽくしか見えないけど)、見ただけでお酒が飲みたくなる感じです。そのうちにデビューさせなくちゃ!