今日は見られなかったけれど、昨日とか、土日とか、野球は見ないけど、相撲は見ました。
野球は、やはり長すぎてとても話になりません。お相撲は、17時からの1時間足らずを見るだけです。
照ノ富士は今場所優勝するだろうけど、両膝に爆弾を抱えているので、白鵬が引退するよりも長くお相撲を取ってもらいたいけど、どれだけやれるのか心配です。この土日も、疲れてきたら、またケガをするのではないか、と心配になりますね。
優勝したはいいけれど、稀勢の里のように、短命で終わると、せっかく頂点を極めたのに、それで終わるのはとても残念です。少しでも長くやってもらいたいです。本人としては、いつ終わってもいいけど、納得するまでやりたいとは思っているでしょう。ここまで来たんですから。
さて、それで、その他の力士さんたちです。正代は、やさしい性格なのか、強引に投げ飛ばしたり、がむしゃらに突進したりしなくて、相手の力を吸い取って、そのまま力を出させずに勝つというスタイルでやっています。もっと豪快な大関になれそうなのに、そこが残念な所だけど、そこが魅力でもあり、仕方がないですか。
正代さんは実力者だから、もう少し前に出て行くところを出してほしいんだけど、この前見た限りでは、立ち合いがとても悪かったんです。
相手の力士は、大関が相手なので、ちゃんと手をついて待っている。だったら、それを受け止めるにしても、相手に合わせて、それなりに自分もスタンバイしなくちゃならないのに、2回ほど彼が遅いせいで、行司さんが「いや、まだまだ、手をついて」と注意しました。
さすがに3回目はいけないから、彼も両手をついて、相手を待ちましたが、そこまですることになったのは、彼が自分の間合いを大事にし過ぎたせいでした。自分の間合いを気にしすぎて、相手に合わせず仕切るのが遅くなって、結局は負けてしまうことになりました。もったいない。
立ち合いを大事にしてないから、そんなことになってしまった。一人で相撲を取るわけではないので、お互いの雰囲気をちゃんと感じ取らなくてはいけない。相撲が始まったら、それぞれの持ち味はあるけれど、始まるまでの仕切りは呼吸を合わせねばいけないと思います。
貴景勝は、立ち合いに遅れるということはなくて、相手に合わせ、自分の間合いも調節して、相撲を始められていました。
何か、よくない雰囲気があるなあと思ったら、一番悪いのは高安だと気づきました。
彼は大関のころには、もっと時間をかけて仕切りをしていて、最後の塩の時には、誰だかわからない(たぶん、誰もいない方に向かって)方に流し目をして、今から行くぞというのを演じていました。大関を落ちてからは、そんなことはしなくなったけれど、今でも仕切り線のところでしゃがむのかと思ったら、再び立ち上がり、相手はとっくの昔に構えているところで、もたもた座ろうとせずに足場を固めたりしているのです。
あなたは、横綱か? そんなもったいぶる必要があるのか? といつもハラハラしていると、そのまま立ち遅れて、押し出されたり、引き技を使うしかなくなったり、とにかく相手を攻めることができなくなっていました。
闘うファイターであるべきお相撲さんなのに、いつもモタモタしていて、たまにそのゴタゴタの中で勝てることもあるけれど、取り組みが相手のペースになっているのに、彼が勝つチャンスは見つからなくなっていました。
彼は、今の仕切りの仕方でいいと思っているのでしょうか。昔のお相撲さんたちも、そんな風にして自分の間合いを大切にしていたと学んだのかもしれません。
でも、今は、スピードとパワーと白鵬のおかげか、手を振り回すのも流行っていて、がっぷり組み合って、お互いが投げ合うとか、そういうことはしなくなりました。いい姿勢になった方がそのまま勝つ、というのが今風です。
だったら、高安も今風にスタイルを変えなきゃいけないのに、彼だけ古いお相撲のままです。だから、とうとうケガもして、腰も痛めて、今場所も途中で休場してしまいました。
高安だけではなくて、いろんなお相撲さんたちが、自分のスタイルを守るあまりに、立ち合いが不安定になっている気がしました。
若い人たちがしていることではあるけど、何だかこれからの相撲界はどうなるのか、何だか心配です。もっと相手に合わせて立ち上がり、ポンとぶつかる気軽さが欲しいな、そんな気がしています(自分らしさも大事なんだけど、相手に合わせるのも大事、要はバランスなんだけど、持ち味を出せること、考えてもらいたいです)。