先日、普通の日に三重県の南の紀北町というところの、古里温泉に出かけました。残念ながら、私一人でした。家族みんなであれば、たくさん寄り道などするのに、私だけだとどこにも寄り道しませんでした。
(本当は、私だけしか興味のない、マニアックな寄り道はしましたけど、それはまた今度!)
一時間とすこしでたどり着いて、ものすごく日ざしがきついので、車があまり通らない、木蔭のところでお昼も食べましたっけ。エアコンを入れなくても、日かげであればまだ過ごせたのです。
ゴハンを食べて、温泉に入る前に、とりあえず、海岸を見てみよう。海水浴場にもなるくらいの浜辺ではあるんですが、当然のことながら、だれもいませんでした。
老夫婦がポツリと海岸から逃げ帰っていた。ものすごく暑かったし、日差しもきつかったのでしょう。
私は、とりあえず水際まで歩いてみて、改めて日ざしと暑さでくたびれて、すぐにへっこんで、クルマのところに戻ってきました。
海水浴場になるとはいえ、今は誰もいない。キャンプをしようにも、キャンプ場はお金を取られるでしょう。もっとほったらかしで、のんびりできるようなところはないんでしょうか。
みんな忙しいし、無料でキャンプができるとはいっても、そこによそからのお客さんが押し寄せれば、ゴミはとんでもないことになるでしょうし、トイレはすぐに汚くなるし、水が使えるところは生ゴミだらけになるでしょう。お金を徴収して、管理するしか方法がないのです。
それとも、一切そういう野外活動を認めないか、極端になるしか方法はないようです。
私はキャンプに来たのではなくて、温泉に入って、帰りに夏ミカンを買って、夕方には家に帰るという、準地元のオッサンひとりです。でも、平日にこんなところでボンヤリしているからには、普通のお仕事人には見えなかったでしょう。キャンプに来たの? と訊ねられてもおかしくはなかった。
そして、軽トラのおじさんがやって来て、「焚き木はいらんかな? キャンプするんじゃないの?」と訊ねられたんです。
もう、猛然と拒否して、「いいえ、いりません」と答えただけでした。
後から考えると、もし「要ります」と答えたら、ただでくれたのではなくて、代価を要求されたんだろうなと思いました。
何かをもらったのであれば、それに対してお礼をするのは当たり前で、一束いくらかを払えば、あっさりとゲットできたでしょう。その方がわかりやすい。
でも、地元の方の売り込み営業にのっかるのもシャクだし、拒否したからよかったんですけど、キャンプでひとりで火を見つめるって、ものすごくあこがれはあります。でも、私はそうではなかった。
そんなこと言わないで、ひとりでキャンプに行くしかないですね。頑張りましょう。計画立てなくちゃ!