甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

当麻寺への道 その2 金堂まで

2016年02月14日 09時34分03秒 | 大和路を歩く
 フジコ先生は、若い先生でした。1・2年生の時の担任もフジコ先生でしたが、こちらは大ベテランで、後々までその功績を学校で語られる大先生でした。私は、こちらの先生の印象が強いせいか、3年生の時の若いフジコ先生のことは、何も憶えていないです。

 春の遠足は、宝塚のファミリーランド、フジコ先生は無表情の顔で、あまり楽しそうにない、というのか、仕事の顔をしています。秋の遠足は、セーターを着て、口を少し開いて、子どもたちに何か声を掛けている感じです。こっちの方がフジコ先生の印象に近いです。

 そんなに怒らない、やさしい感じの、吉永小百合系のくぐもったお声の、日本女性という印象の先生です。後年この先生をめぐって、変なうわさが立ってしまって、この先生と男の先生は転勤させられてしまい、母たちのPTAのみなさんは、「それ見たことか」とかなんとか言ってたようですが、私は何だかさびしい気持ちになったのもたしかでした。

 秋の当麻寺でした。本堂をバックにクラス写真を撮っていますが、まわりの松がこんもりとしていて、実際に私が今回見た感じとはだいぶ違います。今も境内に木々はありますが、いまはどれも小さく管理されている感じ、というのか本堂あたりはほとんど木がない印象です。

 もう一度、春か夏に行ってみるしかないですね。



 東門をくぐると、日本最古の国宝・梵鐘があると書いてあります。でも、白鳳時代の梵鐘は鐘楼のなかに隠されています。当たり前のことですが、のっけからザンネンな感じです。

 当麻寺は、昔は南の竹内街道に開けていたので、南北の軸があったということですが、今は東側の近鉄と国道のバイパスが頼りで、東西の軸が大事になっています。

 二上山がすぐ後ろに控えているものと思っていたら、二上山はもう少し北の方にあって、これも当麻寺の軸の延長にはありません。時々チラッと見える程度で、二上山のふもとに作ったというわけでもなさそうです。

 だれが作ったのか、何のお寺なのかも知らないで、とりあえず中将姫という方がおられて、その方がハスの糸で曼荼羅をお作りになって、その曼荼羅が国宝で、それを拝みにたくさんの人々が来るというお寺のようです。

 でも、中将姫さまは実在の方でないとか、ハス糸ではなくて、ふつうの刺繍でできてるという話もありますし、じっと曼荼羅さんも見せてもらいましたが、凡人の私には、よく見えなくて、あまり有り難みは感じられませんでした。



 これが曼荼羅堂(本堂)で、東西の軸の突き当たりにあります。40年くらい前、私の小学校では、これをバックに記念写真を撮りました。その時は、このお堂のまわりでお弁当を広げ、回廊をクルクルしても叱られなかった。

 子ども心にも、何だか何にもないお寺だな。大仏とか、シカとか、おみやげ屋とか、もっと派手なものがないのかなという印象でしたが、今もそのさびれた感はたっぷりあります。昔のまんまです。

 東西の軸を外れると、いろんな塔頭があって、お茶がいただけたり、お庭を鑑賞できたり、東塔の真下に来られたり、いろんな特典があるようですが、今回はそれらはすべてパスしました。

 私はただの野次馬なので、それらしい風景が撮れたらいいかなという感じです。



 お寺の北側に、たぶん昔はお寺の境内だと思われますが、今は民家に取り囲まれている薬師堂を見つけました。薬師如来さんがおられるのかもしれませんが、閉ざされたままです。もしまわりで火事でも起こったら、薬師さんもピンチです。

 曼荼羅堂のあとに、少し東へもどって、講堂・金堂を拝観しました。講堂は、阿弥陀如来さんを中心とする仏像世界です。係の白いウインドブレーカーのお姉さんが、「金堂」も開けてくださいました。こちらは弥勒菩薩さんと四天王です。増長天と持国天の二像は修理中ということで、少しさびしい感じでした。



 弥勒菩薩さまも、写真としてはこのように撮れるようですが、見た感じは、こんなにカラフルではなくて、暗いお堂の中のモノクロの仏様という感じでした。もっとふくよかな、もっとのんびりした印象を持ったのですが、ネット上で調べたら、この仏様でした。

 まあ、その時に、私なりにお願いはしたわけですから、ネットはネット、わたしはわたし。とにかくお参りして有り難い感じでした。弥勒菩薩さまは南に向かっておられます。そうでした。当麻寺は、南に開けていたお寺だったのです。

 

 この金堂の前にある、これまた日本最古の石灯籠も、やはり南から来る参拝客をお迎えしていたようです。これは後になって気づいたことでした。


1 寒牡丹 老年母子の寺詣り




2 寒牡丹 弁当広げる場所もなし


3 寒牡丹 「ようお参り」とおネエさん


うまく切り取れてないですね。もう2週間くらい過ぎたからですね。続きは夜でも書きます!


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