うちに生えていた雑草みたいなのを撮りました。名前がわからなかったけど、調べてみたら、「かたばみ」というらしい。何度も奥さんに聞かされても、何度も忘れてしまう。しばらくしたら、また忘れるでしょう。
とにかくきれいに咲いていました。黄色は珍しいと思ったけれど、実はあちらこちらにあるのかもしれないし、何年も前からいるのかもしれない。
確かピンク色のかたばみは、広くあちらこちらに咲いているようです。強くて、広がるし、武家の家紋として採用されたと言われれば、確かにこの植物の強さをうまく取り上げましたねと褒めてあげたくなってしまう。
でも、かたばみ紋をデザイン化するなんて、昔の人のセンスも大したものです。キキョウなのか、かたばみなのか、私なんかには見分けがつきません。自然のものを自分たちのシンボルにする。それも、そのままではなくて、シンプルにデザイン化するなんて、取り込む力があるようです。
私たちは今、自然のものをどれくらい自分のものとし、デザイン化して、生かせているのか、あまり工夫なく、前からあるものを意味も分からずに使っていることがありそうです。
かたばみは、「片喰」と書くそうで、花弁がどこか欠けているみたいな意味なんだろうか。ヒツジがうっかり食べたらお腹に毒だとか、人間たちも湯がいて食べたりするとかネットには書いてあったけれど、うちでは庭には咲くけれど、デザイン化もせず、食べたりもせず、絵にも描かず、写真を撮るだけだった。
かたばみって、何度も開いて閉じてを繰り返すので、今は朝だからくるまっていて、昼間はまた開いて、夜は閉じる、そういうのを繰り返していることでしょう。
タイトルのおまけで付けた「シバザクラ」、不思議な花です。びっしり咲いているし、キレイなんだか、よくわからない花です。とにかく圧倒的で、あまりにすべてがピンク色になりすぎて、何も思い浮かばなくなってしまう。
こちらに余裕を与えてくれない感じのお花です。これがほんの少しだと注目されないかもしれないし、シバザクラとしても辛いところです。
何だよ、人間は、文句ばかり言って! 一面のピンクを楽しめばいいじゃん! そう言ってくれてますか? そうかもしれないな。