甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

私たちは見られていると思うよ!

2024年09月22日 07時06分20秒 | 鉄道のこと

 静岡の前知事・川勝平太さん、大学の先生もされてたそうで、アカデミックな方のはずでした。当然のことながら信念のために闘う、みたいなところも期待されてたでしょう。任期期間中、どれだけのことをされてたのか、全くわからないけれど、たまにテレビなんかで見ることがあると、元気に活動されてるな、という印象でした。

 それがテレビで川勝さんが出て来られる時、大抵がリニアの計画への疑問を提出し、工事差し止めを求める姿が映し出されていた。少しずつ彼の頑迷な姿がクローズアップされ、彼が工事にとって大きな障害になっている。すべては進行しているのに、彼だけがウンと言わないので、困ったものです的な「仲間外れ」の空気を生み出していきました。

 水面下では、ものすごい彼への嫌がらせがあったと思います。孤立させられた彼はいよいよ耐え切れず、知事の座を空け渡して、降板させられました。かくして何もなかったように静岡県のリニア工事も進んでいるはずです。

 すべては工事のために、工事は経済のため! 人々のためになるかなんて、それはわからない(いやいや、たくさんのお客様が利用されて、名古屋から東京までⅠ時間で行けたりするから、ものすごく便利になりますよ! なんて言うだろうな)。どれだけの人が利用するのか、オジイの私は、もう何年も新幹線利用していません。

 いやいや、去年の夏に利用しました。それは私としては不本意ではあったけれど……。

 すべてがうまくいくのか、と見られていたら、岐阜県の瑞浪市の井戸が枯れ、住宅地が不安定になっているという声が上がり、万全の対策を講じて工事を進めていきます。なんていうコメントが出ていますが、私たちの見えないところでトンネルは掘られ、土地は不安定になっていきます。

 けれども、人々のため、東海道新幹線が地震で動けなくなったとき、第二の鉄道として作っておくことは大事だ! なんていう理屈がありますが、東海道がズタズタになるような災害が起きた時に、トンネルばかりで山の中を走るリニアは大丈夫なんだろうか。

 計画は動き出しているので、名古屋まではつき進められて、やがては名古屋駅にもあらたなトンネルを掘って、新たな迷宮は作られるのでしょう。未来の大都会は、トンネルと高層化と、立体的に複雑になって行くんでしょうね。

 オジイは立ち寄るな! あっちへ行け! という声も聞こえるから、私も、若者みたいにスマホ見ながら歩けたらいいのだけれど、私は頭の中の地図でフラフラ歩くのが好きでしたし、それが私だったのです。ですから、迷宮都市には行かない。計画者のおっしゃる通りにしたいと思います。

 オジイなんかが寄ってきたら、町はくたびれたイメージになるし、ピカピカの若者たちが集うことが町のにぎわいなのだ、ということになるんでしょう。


 京都でも、北陸新幹線がどのようにやって来るのか、大学の先生も提案されたりして、京都市内をトンネルでぶち抜くという案に反対の声が上がっています。それがどれくらいのうねりがあるのか、私にはつかみきれていませんが、この声が大きくなれば、工事関係者たちが集まって小浜ルートでやりましょうと確認し、進めようとしている計画にストップがかけられるかもしれない。

 大抵の大規模計画というのは、工事のための工事で、莫大な税金をつぎ込んで経済を回そうというワンパターンが進められます。

 工事によって経済は回るという理屈はいつまで続けられるのか、私にはわかりません。けれども、それは私たちを幸せにさせるものではない、というのは確かなようです。リニアも、北陸新幹線も、全く私には関係のないものだし、貧乏人でもある私が、どうして大金をはたいて、トンネルばかりくぐらねばならないのでしょう。そんな苦しみは絶対に避けたい。


 日本をズタズタにする工事は、各地で進められています。それらはいつか更新しなくてはならなくなるはずですが、東海道新幹線で続けられているような更新作業で60年以上は持つようです。はたして100年、200年は続けていけるのか、そんなことは無理なのか、私たちの知恵が試されています。

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