甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

カスガって、どう書くの? 奈良公園散歩

2015年01月11日 09時02分15秒 | 大和路を歩く
 母は、父が亡くなってから、日記を書く習慣を身につけようとしています。息子の私は励ましながら、ぜひ文字を書くことを続けていってもらいたいと思っています。

 今まで、あまりに父に頼りすぎていた母は、自分で文字を書くことがめったにありませんでした。それではいけないと自覚したのか、自分で文字を書き出すようになりました。

 春日大社にお参りしたのはいいですが、実際に自分はそこに行ったのに、「春日大社」だと自覚もしないし、ただ立派なお社があって、たくさんの参拝客がいて、本殿に行くまでに何度も何度も待たされてしたのに、文字としては把握しなかったようです。本来であれば「かすが」を「春日」と知っておいて欲しいのですけど、知らなかったようで、家に帰ってから日記を書く段になって初めて、「かすが」ってどう書くのだろう? と思ったらしい。



 さて、春日大社に行きました。JR奈良駅のマックスバリュでお弁当と、ふくろうがデザインされた細長い財布を千円で買い、三条通をとことこ歩いて、参道を進みます。2日のお客さんはそれほどではなくて、春日大社はあまり参拝客はいないのだろうと、たかをくくって歩いています。もちつきパフォーマンスのお店もさすがに正月は静かに営業しています。やはり、穏やかな正月じゃなきゃいけません。猿沢の池のまわりにも観光客みたいな人がいません。

 人気がないのだなと、静かな参道を歩きます。いつもなら外国人旅行者の声のする道も、初詣のお客さんだけで、外国人らしき人もあまり見かけない。元旦などに雪が降っていたので、参道はぬかるんでいます。露店も淡々と商売をしていて、うるさくありません。

 国立博物館を過ぎたあたりから人々が集まってきて、植物園・駐車場のあたりで込んできて、本殿の手前からは入場制限が始まりました。うちは喪が明けて初の初詣なので、少しだけ心改まる感じで、神妙に神様の前に向かいます。元旦に地元の神社にお参りに行ったときには、それほど改まった気分はなかったのです。でも、こうして少しずつ前に進められていくと、本殿の前に向かうまでの高揚感が形作られていきます。



 お参りをさせていただき、すぐに本殿を出て、案内に従って歩いていると、干支の羊の木彫りが売られています。みこさんは頭に藤の髪飾りをつけています。それを写真に撮りたかったけれど、忙しそうだし、何だか失礼だなと目に焼き付けておいて、木彫りは高かったので、土鈴を千円で買い、つくづく立派で立体的な髪飾りと、きれいなお嬢さんであるみこさんに見とれて、手向山八幡宮に向かいます。ここでもとりあえずお参りし、そのまま二月堂に行きます。


……莫山(バクザン)先生の額があります。パワーありますね。


 母には何十年ぶりかの奈良でした。たぶん二十数年ぶりでしょう。子どもの私が何度奈良に遊びに行っても、とりあわず、「そんなに何度も行くなんて、好きなんやなあ」と言っていた母も、あまり外に出かけることがなくなってくると、それほど興味はないけれど、とにかく行ってみようと思ったのでしょう。

 そして、二月堂からの眺望は、大満足だったらしく、帰りの電車の中でも「あそこが1番感動した」と言っておりました。

 持ち歩いているお弁当を食べるところ、何となく二月堂横の休憩所が寒くなくていいかなと思っていて、実際にそこへ行ってみると、ストーブがついていて、お客さんもまばらで、ちょうどいい感じだったので、母と2人で弁当を食べました。もう少し行楽シーズンとなれば、母は自作のお弁当を持ち込むはずですが、今回はお正月ということで、できあいの弁当ではありますが、外食ではなく、家で食べるごはんの延長として食べたようで、これも満足して食べたみたいです。

 母の後ろには、お水取りで使う竿が飾られていましたっけ……。


1 お正月 母と奈良公園に行ってみた


2 二月堂 冬景色の山 母と子と


3 初詣 神への道を半歩ずつ


4 初詣 「かすが」とひらがな書きをして


5 雪正月 エスニック露店チラ見する


6 猿沢や 泥カメ雪から避難する


7 藤飾り 下に輝くみこの頬




8 親孝行 気取って母と初詣


以上、そのまま俳句でした。ひねりがないですね。


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