昨日、早く寝たから、今朝未明、二時ごろ目が覚めました。あれ、寝れないなと思ってたら、奥さんもボクのフトンのとこにやってきたので、二人でNHKのラジオ深夜便を聞いてみました。
そしたら、フォークで70年代前半に活躍したらしい人の曲が流れていました。ものすごく説明口調で、こんな風にして、こんなになって、こんな気分だよ、みたいなのを日記みたいにして歌っていた。
これは歌? それとも浪花節? いや、浪花節に失礼だな。お経? いや、お経みたいに魂を慰めるものでもないな、むしろ、ダラッと脱力させる歌だなあ。だったら、お経かな、やはり?
とにかく、昔はこんなのが歌として成立していた時代だったのだなと思いました。メロディはなくて、上がった下がったり、時々声を張り上げたり、一度聞いただけでは二度と歌えない、単調な曲でした。失礼な言い方だけど、そう感じました。
こんなのでイライラしてたら、余計に眠れなくなるな、もうラジオは諦めて、昨日パソコン打ってた時に聞いてたアルタンを鳴らしてみました。アルタンって、90年代後半に聞いたアイリッシュ・トラッド・フォークのバンドでした。どうしてそんなの急に出して来たんでしょう。もうハチャメチャですね。まあ、いつものことですね。
そしたら、奥さんもそれなりに眠くなってきたのか、自分のフトンに帰って行って、ボクはしばらく本を読んで、そうしたらすぐに眠くなって寝て、いつもの通りに朝起きて、いつもの土曜日の朝を迎えています。
起きた時はピカピカかなと思ったら、8時過ぎの今は曇ってきました。風も冷たいし、秋らしい天気ですね。カラリとしてなくて、雨が降りそうでもあります。
昨日というか今朝未明、空見たら星があんなに出てたのに、今はこんななんて、何だかションボリです。カラッとしてほしかった。
アルタンは、ケルト音楽ブームの時に買った女性ボーカルのグループでした。ボクの中のケルト音楽ブームは終わってしまってたんですけど、CDを取り出して聞いてると、それなりに心惹かれるものがあって、もう少し聞いてもいい感じです。
今晩でもまた聞いてみましょう。
そうです。たぶん、日本で編集されたベスト盤だと思うんだけど、1995年に出されていて、そのあたりで買ったんでしようか。エンヤさんとか、コアーズとか、いろんなアイルランド系のバンドのCDを買った時期がありました。
考えてみると、1984年ころに、ロマン・ポランスキー監督の「テス」という映画を見たあたりから、少しずつケルト音楽に近づいて行って、90年代にピークになって、そこからワールドミュージックということで、アフリカ、東欧、中東、ロマの音楽などあれこれ聞いてみましたね。
弟がトルコに行って、もうわけのわからないCDをたくさん買ってきて、「もうこれは上げるわ」ともらったのも、このころでしたっけ。それからトルコで地震があったり、シリアが大変なことになったり、最近の20年間って、落ち着かない日々でしたね。その最後のところでトランプさんだったと思うので、どうか落ち着いた、何でもない日々が続くために、せめてアメリカはバイデンさんみたいな、何でもない大統領になって欲しいんだけどな。それはアメリカの人たちが決めることではあるんですけど……。
世界に心が広がっていた時代から、小さな世界に閉じこもっている(ボクの)今があります。
でも、いつだって、「今どうしてるんだ? おまえの90年代はどうだった? ケルト忘れたのか? 本当にやりたいことは何だ? おまえは、こういう内向き民族調ダンス系フォーク、好きじゃなかったか?」と挑発されてしまいます。
そうでした。いつだって、ボクは過去にも未来にも行ったり来たり、それらにぶつかって、たいていはわかってないんだけど、せいぜい分かった気持ちになります!
バッハさんだって、モーツアルトさんだって、ベートーベンさんだって、ケムール人だって、ボクに挑戦してきます。
そう、受けて立ちましょう。何だって、絵にしちゃうし、文に書いてしまうし、理解したつもりになりますよ。でも、誰かと話し合えたら、それもいいかな。まあ、そういう機会があれば、せいぜい頑張ります。
過去から未来から、私たちは挑戦されている。それをどんなふうに受け止めて、いかに人にパスするかですね。
自分でため込んでてもダメだから、みんなにパスしますよ。もう少しパスの仕方は研究しなきゃダメですけどね。ほーれ!