甘い生活 since2013

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家族をつなぐもの

2021年02月12日 22時37分17秒 | だいたい映画、ときどきテレビ

 11日の午前、NHK-BSで「チャーリーとチョコレート工場」(2005 WB)を見ました。

 公開時には家族と映画館で見たはずですが、何も憶えていませんでした。今回見てみたらほとんどまっさらな状態で、すべて素直に見ていました。こんなことでは、3か月もしたら、また内容も何もかも忘れてしまいそうですが、今回は主人公の一人であるジョニー・デップ(ウィリー)とそのお父さんとの関係が気になりました。

 主人公にとって父親は、不寛容で自由を許さない、胡散臭いものではありました。厳格な歯医者さんで、演じているのはクリストファー・リーさんという方で、ドラキュラ映画で昔から活躍してこられた方でした。2005年の時は83歳だったみたいですが、そんなにお年寄りには見えなかった。「ロード・オブ・ザ・リング」にも出ておられたようですから、現役バリバリだったんですね!

 そして、こだわり映像のティム・バートン映画に出て、力を入れておどろおどろしく演じておられた。主役のチョコレート工場のオーナーであるウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)には、この怖いお父さんに厳しくしつけられ、やがて反発して家を飛び出し、何年かして子どもたちの憧れのチョコレートを作り出す経営者にまで上り詰めています。

 すべてを自動化して、人間を一人も入れない工場は、ミステリアスだし、なぞではありました。ところが、ここへ5人の子どもを招待するということで、ドイツ、イギリス、アメリカ、そして地元の貧しい家庭のチャーリーの5人が金色のチケットを手に入れて、不思議な工場の中に入る。他の4人は、それぞれ自らの欲望が強くて、みんな脱落して、ごく普通のチャーリーが最後まで残って行き、ウィリーはチャーリーに工場を譲るのだと宣言します。

 でも、チャーリーは自分一人など意味がない。家族と一緒でなくては! と譲らず、なんとウィリーのお父さんのところに一緒に付き添ってあげて、ウィリーは何十年ぶりかで父に出会い、「parents」を発音するだけで口ごもってた両親へのトラウマを抱えたウィリーが、父に再会し、口の中を見せて、何十年もの間お口の掃除もちゃんとしていたと褒められ、また、ウィリーが工場経営者として活躍する姿の切り抜きが壁に貼ってあるのを眺め、何十年ものわだかまりが消えていく、実はこれがこの映画の大事なところだったのだ、と十何年ぶりかで知ることができたのでした。

 表紙に描いたのは、ウィリーがチャーリーと一緒にお父さんの仕事場を訪ねる場面のつもりでした。




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